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北朝鮮の伐木作業者2人、ウラジオストクの韓国領事館に駆け込み

北朝鮮の伐木作業者2人、ウラジオストクの韓国領事館に駆け込み

Posted March. 10, 2010 04:43,   

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ロシアの北朝鮮伐木作業者2人が9日、ウラジオストク駐在の韓国領事館に駆け込み、米国行きを求めたと、脱北者支援団体の北朝鮮正義連帯が明らかにした。韓国領事館に駆け込んだのは、北朝鮮からそれぞれ00年と06年に伐木作業者として派遣されたチョ・ジョンミョン氏(仮名・46)とパン・ジョンフン氏(仮名・46)。2人は、北朝鮮の現地事業所を脱出し、沿海州をさ迷い、日雇で働いていたところ、韓国宣教師の現地教会の新築を手伝っている間に、聖書に接し、キリスト教徒になったという。しかし、1月末、一緒に生活していた金日成(キム・イルソン)大学ロシア学科出身の通訳のコ某氏と慈江道(チャガンド)出身の伐木作業者ユ某氏が、北朝鮮当局に逮捕され、強制送還されたことで、身の危険を感じ、韓国公館に駆け込んだという。

ロシアに派遣され生活する北朝鮮伐木作業者の人生は劣悪だ。チョ氏は、昨年11月に自筆の文章で、「1ヵ月に受け取る報酬の40%は国家に、20%は現地の北朝鮮連合企業所に、15%は伐木場事業所に取られ、自分は25%だけ受け取るが、ここからもその他の運営資金という名目で取られる」と書いた。

パン氏の事情は、もっと劣悪だという。北朝鮮正義連帯によると、彼は、政府と連合企業所、事業所にそれぞれ48%、20%、15%取られ、本人は17%だけ受け取るが、ここからまた死亡した同僚やケガ人に見舞金を渡せば、結局1ヵ月に60〜70ドルしか受け取ることができない。これは、生活必需品や食料品を買うのにも足りない金額だ。このため、多くの伐木作業者は、命をかけ、危険でつらい作業をしながらも、下着を買う金もなく、3年の間ほころびた下着を着ていたという。



zsh75@donga.com