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韓国産米で「マッコリの韓流」を仕込む

Posted February. 11, 2010 09:26,   

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韓国産米で作ったマッコリを、世界の人々が楽しむ酒に育成するため、政府が本格的に乗り出している。特に、韓国産米を材料に使ったマッコリに対して支援を行い、「米消費の促進」や「マッコリの育成」という二兎を得るための政策が推進される。

政府は10日、韓国産米で作ったマッコリに対し、酒税軽減や品質認証などの優遇措置、施設の現代化向けの資金支援などを実施する計画だと明らかにした。

農林水産食品部(農食品部)と国税庁は、韓国産米でマッコリを仕込む会社に対して、現在、5%の酒税を半分の2.5%に引き下げることにした。また、今年下半期(7〜12月)に実施する「伝統酒の品質認証制」を通じて、国産米を使ったマッコリには高い等級を付けることにした。政府が認証したマッコリであることを消費者らにアピールすることで、販売を手助けするという。施設の現代化向け資金も、国産米を使うマッコリメーカーに対し、優先的に支援を行う。

農食品部は、国産米のマッコリを生産する会社への支援で、50億ウォンの追加予算を確保している。このような案は今年7月から実施される「伝統酒など産業振興に関する法律」に盛り込まれ、下半期から本格的に推進される。農食品部の関係者は、「昨年から、マッコリ・ブームが起きているが、100%国産米で仕込んだマッコリは全体の20%程度だ」とし、「マッコリを世界的な酒として育成すると同時に、米消費を促すため、韓国産米を原料に使うマッコリメーカーに対する支援策を設けた」と明らかにした。

昨年から始まった「マッコリ・ブーム」を繋ぎとめるためのさまざまなイベントも推進される。農食品部は、マッコリの標準グラスやビンを決めるためのデザイン公募展を開き、4月にその結果を発表する予定だ。現在、多岐にわたっているマッコリのグラスやビンに対し標準化を行い、生産コストを下げる一方で、伝統文化を盛り込んだデザインを通じて世界市場に進出するという狙いだ。

今年6月に開かれるサッカー・ワールドカップの期間中、国家代表チームへのエールとマッコリのPRを結び付けたさまざまなイベントが催される。11月に開かれる金融サミット(G20)首脳会議では、韓国を代表するマッコリ20銘柄を選び、公式的な乾杯酒にする計画だ。

農食品部の関係者は、「昨年は、マッコリの消費量が38%増加するなど、マッコリ市場の規模が拡大した」とし、「これからはマッコリを、質的にも向上させ、輸出商品であると同時に、文化商品となるよう、さまざまなPRや支援策を打ち出す時期に来ている」と話した。

マッコリの品質向上を狙った対策も進められる。原産地表示制を義務付ける一方、醸造技術の開発や流通体系の見直し、経営コンサルティングなどを通じて「マッコリは安価な酒」というイメージを払拭するための努力を行う予定だ。