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[オピニオン]日本の皇室に渡った朝鮮王室の図書

[オピニオン]日本の皇室に渡った朝鮮王室の図書

Posted February. 02, 2010 09:21,   

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1907年、朝鮮の純宗(スンジョン)は、王室所蔵図書を一ヵ所に集め、奎章閣(キュジャンガク)の図書に統合させた。奎章閣は、正祖(チョンジョ)が1776年に即位してすぐ設置した機構で、歴代君主の遺品や書籍を保管した。正祖は1782年、江華島(カンファド)に別途に外奎章閣を設置した。外奎章閣の図書のうち貴重な書籍約300冊は、1866年の「丙寅洋擾」の時にフランス軍隊に奪われ、いまだ返還されていない。

◆1907年に全国の王室図書を統合した際、蔵書数は約10万冊にのぼった。「学問の国」朝鮮らしい膨大な量だった。これらの書籍は「帝室図書」と命名された。しかし、奎章閣は1910年の日本の韓国併合で廃止され、帝室図書は朝鮮総督府の所管となった。これらの書籍は1923年、京城(キョンソン)帝国大学に移管された。このうち、五台山(オデサン)史庫に保管されていた朝鮮王朝実録は、日本の東京大学に渡り、1923年の関東大地震で大半が消失した。国が滅び、貴重な国家資料もさ迷う身となり、一部は外国に搬出されたのだ。

◆帝室図書の一部が、日本の宮内庁に保管されていることが明らかになった。儒教経典や医学書籍など、38種375冊にのぼる。朝鮮の王が臣下と定期的に儒学の討論した行事「経筵」に使われた書籍も含まれている。宮内庁は、日本の皇室を管理する政府機関であり、事実上日本の皇室がこれらの書籍を所有しているということだ。このほかに、日本の皇室は、朝鮮王朝儀軌など79種269冊を所蔵していることが、すでに確認されている。

◆帝室図書や経筵の書籍がどのようにして日本の皇室に渡ったのかは知られていないが、国を奪われる過程で、管理が疎かになった隙に搬出された可能性が高い。これらの書籍の返還は、容易ではなさそうだ。1965年、日韓国交正常化の時、日本に搬出された文化財に対する請求権が消滅したためだ。書籍が不法に流出したという確実な証拠がない限り、返還は難しい。最も望ましい方法は、日本政府が今年の韓国併合100年を機に、過去への反省から自ら韓国側に返還することだ。韓国政府も、外交的努力を通じ、返還を実現させなければならない。

洪賛植(ホン・チャンシク)首席論説委員chansik@donga.com