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[オピニオン]迎撃ミサイル競争をもたらした「紅旗−9号」

[オピニオン]迎撃ミサイル競争をもたらした「紅旗−9号」

Posted January. 14, 2010 09:06,   

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核弾頭を搭載してマッハ10以上で飛んでくる大陸間弾頭ミサイル(ICBM)を防ぐため、米国とソ連は対弾頭誘導弾のABMの開発を試みた。宇宙へ飛び上がったABMは、ICBMの近くへ飛んでいって自爆するが、この時に出てくる強力な核爆発エネルギーでICBMを爆発させる。この「スターワーズ」で宇宙が汚染すると、人類の生存は不透明になる。このため、両国は1972年、第2次戦略兵器制限交渉(SALT)を結び、全てのABMを廃棄することにした。

◆以後、米国は核を使わないミサイル防御(MD)体制の開発に着手した。ICBMは地下の貯蔵庫の中から発射される。人工衛星を通じて、地下貯蔵庫の稼動の動きが探知されると、米国は地面を突き抜いて爆発する「バンカーバスター」爆弾を投下する。バンカーバスターが爆発せず、ICBMが発射されると、航空機からレジャーを発射して爆発を試みる。これも失敗してICBMが宇宙へ上がってくると、米海軍のイージス艦がSM−3を発射する。SM−3が失敗してICBMが米国へ向かって飛んでくる時は、THAADミサイルを打つ。これも失敗したら、最後に「パトリオット」という名で有名なPAC−3で対応する。

◆SM−3、THADD、PAC−3は弾頭がなく、ICBMと正面から衝突して爆発するミサイルだ。高速で飛んでくる直径1メートルぐらいのICBMを当てるのはとても難しい課題だ。米国はSM−3は8度、THAADは6度、ICBMを当てるテストに成功した。一昨日、中国が宇宙迎撃ミサイル「紅旗−9号」の発射試験に成功したと報道した。中国が初めて成功したという紅旗−9号は、SM−3のような役割をするが、違いは地上で打つということだ。中国は他の段階の迎撃ミサイル試験の成功は発表していない。米国のような多団体MDは構築できていないという意味だ。

◆日本は、米国から技術を導入してPAC−3を生産し、SM−3は直導入してイージス艦に搭載した。旧型パトリオットを導入した台湾は、近いうちにPAC−3を導入する予定であり、PAC−3より低い高度で防御する天空ミサイルを独自開発した。韓国は旧型パトリオットを導入し、PAC−3より低い高度で迎撃するKM−SAMの開発を目前に控えている。北東アジア版スターウォーズである。

李政勲(イ・ジョンフン)論説委員 hoon@donga.com