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65年前の未払い厚生年金、日本政府「はい、99円」 梁錦徳さんの怒りの涙

65年前の未払い厚生年金、日本政府「はい、99円」 梁錦徳さんの怒りの涙

Posted December. 24, 2009 08:52,   

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日本政府が、太平洋戦争中、日本に徴用されて強制労働させられた梁錦徳(ヤン・クムドク)さん(78)ら韓国女性7人に、各99円(約1300ウォン)の厚生年金の脱退手当金を支給したと、朝日新聞が23日付で報じた。これに対して、韓国人被害者だけでなく、日本国内でも「敗戦当時に支払うべき金を後になって渡し、通貨価値の変化を反映しないのは納得できない処置だ」という批判が出ている。

同紙によると、日本政府に脱退手当金を請求したのは、1944年に名古屋の三菱重工業で従事した8人の当事者や遺族だ。彼らは、98年に厚生年金の脱退手当金の支給を請求し、主務機関の日本社会保険庁は、加入期間が短い1人を除く7人に対して、11ヵ月分の厚生年金の加入が認められるとして、最近99円を送金した。

厚生年金の脱退手当金とは、一定の加入期間を満たさずに退職した場合、退職当時まで支払われた納付金が返還されることだ。日本政府は、強制労働被害者の未払い賃金の返還要求に対しては、「日韓国交正常化で一括精算された」という立場だが、厚生年金の脱退手当金は、1941年4月1日以前に生まれ、一定期間、掛け金を支払った場合、国籍を問わず受け取れる。これに先立ち、05年8月、ヨ・ウンテクさんら韓国人男性徴用者3人が、脱退手当金の支給を請求し、316円と35円、18円を受け取っている。

社会保険庁は、「金額は、厚生年金保険法に基づいて算定した」と主張する。脱退手当関連規定に、物価上昇分を考慮した市価換算などの再評価の条項がなく、当時の金額をそのまま支給するほかないというものだ。解放当時、牛1頭が50円だったことを考慮すれば、大変低い金額だ。日本政府は94年、台湾出身の軍人および軍属の未払い賃金などを払い戻し、当時の額面価の120倍に換算して支給したと、同紙は伝えた。

梁さんは、「1944年に三菱重工業にだまされて徴用され、解放後にやっと生き返ってきたが、これまで待ち望んだ補償額がたった99円とは開いた口がふさがらない。日本政府と三菱がこの程度の水準なのか、くやしい」と語った。



changkim@donga.com goqud@donga.com