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「駐中大使を最後の仕事と考える」 駐中国大使に指名された柳佑益氏

「駐中大使を最後の仕事と考える」 駐中国大使に指名された柳佑益氏

Posted December. 09, 2009 09:29,   

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駐中国大使に指名された柳佑益(リュ・ウイク)氏(59)は8日、ソウル大学地理学科の教授として「最後の授業」をした。そして、午前11時40分頃、李長茂(イ・チャンム)総長室を訪れ、30年間奉職した教授職から退く意思を明らかにした。柳氏は、記者に対して、「アカデミズムの権威のために退くべきだと考えた。駐中国大使を私の最後の仕事だと考え、全力を尽くしたい」と感想を語った。

李明博(イ・ミョンバク)政府の初代大統領室長を務めた柳氏に対して、早くも「実力者大使」になるという声が出ている。柳氏は、赴任に先立ち、2012年に胡錦濤国家主席の後継者に有力視されている習近平副主席の訪韓(16〜19日)に随行する予定だ。柳氏は、「大統領が配慮してくれた。外交慣例にもあることだ」と話した。

10月初めから駐中大使説が流れていたが、先月13日に指名の事実が発表されると、意外という反応もあった。柳氏は、「地理と歴史を勉強した者なので、中国に暗いと言うこともできない。外交官ではなく、専門家とも言えないが、国際機構で活動した経験、そして地理学者として研究してきた経験、大統領政策諮問や大統領室長として活動した経験を総動員する」と抱負を述べた。柳氏は、李大統領が特に神経を使うよう言ったことはあるが、赴任前に話すことはできないと語った。

地政学を専攻した柳氏は、「半島性」を繰り返し力説した。「韓半島は、大陸と海の連結点にあるため、海洋に出ていかなければならず、失った大陸を回復しなければならない。分断で大陸との関係がなくなったが、回復する必要がある。私が中国に行けば、少しは貢献できるのではないか。大陸から見れば、韓半島がよく分かるのではないか。海もよく見えるだろう…」。

柳氏は、韓米、韓中関係について、「過去のように単線的にどこがより重要で、どこがあまり重要でないというやり方ではなく、立体的に見なければならない」とし、「現政権初期に対米外交に重点が置かれているのではないかという声があったが、あの時は対米外交を正常に戻すことが急がれた。米国がより重要で中国があまり重要でないという考えではなかった。対米外交と対日外交が概して安定を取り戻した時点で、対中外交をグレードアップする必要があるのではないか」と話した。

柳氏は、「韓国は米国と同盟を結んでいるが、第一の貿易国は中国だ。米国と日本の貿易量を合わせれば、中国との貿易量になる。韓国が経済危機を克服しつつあるのは、中国経済が着実に成長し、輸出と投資の面で最悪の状況を免れるよう支えの役割をしているお陰であるという点も認めなければならない」と語った。

北朝鮮核問題の解決策に関連して、韓中間に多少見解の違いがあるのではないかという質問には、「もしそのような見解の違いが存在するなら、それを減らし、理解の幅を広げていくのが外交ではないか。李大統領の『グランドバーゲン(一括妥結)』構想に対して、北朝鮮が批判的だというよりも、コンテンツを見ている局面だとするなら、希望を持って努力していくべきではないか」と話した。

柳氏は昨年6月、米国産牛肉輸入反対デモで就任4ヵ月で大統領室長職から退いた。柳氏は、「政権交代後の初期に困難を一度体験した。そのような話はみな歴史になりつつある」と語った。柳氏は28日に赴任する。世界地理学連合会(IGU)事務総長職は、来年7月の任期満了まで維持する予定だ。



yongari@donga.com polaris@donga.com