「一睡もせず夜を明かしました。あまりにも胸いっぱいで興奮して、眠れませんでした」
最高の座を守ることへのプレッシャーを勝ち抜き、世界新記録と世界選手権4連覇を達成した張美蘭(チャン・ミラン、26)の声には余裕が感じられた。しっとりと冬雨が降る29日午後、大会会場の京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)のキンテックスから遠くない、ある喫茶店でコーヒー一杯の余裕を楽しんでいた。
——スナッチとシャークでいずれも第1試技を失敗したけど…。
「体調は悪くなかったけど、やっぱり緊張していたようだ。とくにスナッチのときがそうだった。目標には届かなかったけど、結果に満足している」
——「自分との戦い」という言葉を良く口にしているけど、チャンピオンとしてのプレッシャーが大きかったのか。
「必ず優勝しなければと考えたことはない。ただ、目標にしていることくらいはしなければと考えた。優勝をすれば良いけど、それができなかったら自分よりできた選手を祝ってあげれば良い。でも、今大会は韓国で開かれたためか、プレッシャーが大きかった」
——世界選手権4連覇後の目標は。
「何キロを持ち上げるとか数字があるわけではない。毎年1、2キロでももっと持ち上げなければと考えている。今も、すでに世界記録だ。抜かれずに1、2キロずつを増やしていくのも簡単なことではない。丹念に記録を伸ばして、2012年のロンドン五輪でも良い成績を出したい」
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