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「他民族との壁を取り払おう」 米国の韓国系社会に自省の声

「他民族との壁を取り払おう」 米国の韓国系社会に自省の声

Posted November. 13, 2009 08:17,   

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米東部ニューヨーク州ニュージャージーの在米韓国人社会で最近、「他民族との壁を取り払って暮らさなければならない」という自省論が広がっている。

3日、ニューヨーク市会議員選挙で、民主党のケビン・キム候補(39)が、民主党の票田の選挙区で、白人有権者の支持を得ることができず、落選したことを機に、同地域の韓国人らの間で、反省ムードが生まれている。ニュージャージー地域は、米ロサンゼルスとともに在米韓国人が最も多く暮らしている所だ。特に、キム候補が出馬したフラッシング(第19選挙区)は、ニュージャージー地域でも韓国人が最も多く、巨大なコリアンタウンを形成している。

韓国人初のニューヨーク市会議員に当選の期待を集めたキム候補は、1万2830票(47%)を獲得し、共和党のダン・ハロレン候補に1300票差で負けた。5才の時、両親とともに米国に移住したキム候補は、コロンビア・ロースクールを卒業した元弁護士の韓国人1.5世で、在米韓国人社会の期待が大きかった。ニューヨーク市会議員は、選挙区ではニューヨーク市長ほどの影響力を行使する強大な地位だ。これまで韓国人らは、困ったことや嘆願がある時は、中国系市会議員を訪ねなければならなかった。韓国人市会議員がいなかったためだった。在米韓国人社会は、民主党市会議員候補がほぼ当選する選挙区で、出馬したキム候補の当選を選挙の数ヵ月前から既定事実と受け入れていた。しかし、キム候補が落選したことで、在米韓国人社会は大きな衝撃を受けた。

選挙直後から在米韓国人社会には、自省の声が出た。民主党の票田地域から民主党候補が出たにもかかわらず、初のニューヨーク市会議員の輩出に失敗したのは、韓国人社会が他の民族に認められていないためであり、これは一定部分、韓国人社会の問題に由来するという指摘が多かった。韓国人有権者センターのキム・ドンソク所長は、「韓国人は英語が下手で、他の民族とコミュニケーションせず、食事も韓国レストランでし、教会も韓国人同士で行く。白人など他の民族との壁を取り払う努力をしなければならない」と強調した。

他の民族が、「韓国人が不法風俗店を運営している」とか「明け方まで酒を飲んで騒ぐ」など、韓国人社会に不必要な誤解をしていても、韓国人が誤解を解く努力をしていない、という主張も一部から出ている。

クィーンズ大学社会学科のミン・ビョンガプ教授は、「アジア少数民族の中で、韓国人ほど自ら孤立する民族は珍しい。人口で見ると、アジア系の中で中国、フィリピン、インド、ベトナムに続き5位にすぎない韓国人が影響力を築くには、他の民族とコミュニケーションし、支援を得なければならない」と強調した。さらに、第19選挙区で韓国人の投票率が低く、キム候補が選挙資金集めに苦しんだという点で、強大な団結力で影響力を築いたユダヤ人のように、韓国人も結集力を高めなければならないという声も強い。



higgledy@donga.com