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朴賛浩、ジーター、A.ロドリゲス WS3人の英雄

朴賛浩、ジーター、A.ロドリゲス WS3人の英雄

Posted November. 07, 2009 09:06,   

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ニューヨーク・ヤンキースの優勝で閉幕した2009ワールドシリーズは、どの年よりも見どころ満載だった。ヤンキーズの復活も見ものだったし、国内のファンにとっては何よりデビュー後初めてワールドシリーズの舞台に立った朴賛浩(36=フィラデルフィア・フィリーズ、写真)の好投が印象的だった。

1994年、LAドジャーズに入団した朴賛浩は、長い間、韓国人には大リーグそのものだった。世界最高の舞台にコリアン・ルーツを切り開いた彼が、16シーズンぶりにワールドシリーズのマウンドを踏んだわけだから、ファンの胸が騒ぐのも当たり前。ワールドシリーズの第2、4、5、6戦に出場し、3回と3分の1回を投げて1点も与えない好投を見せた。記録も良かったが、登板した状況にさらに目が行く。朴賛浩は、1〜2点差をリードされているか、1点も与えてはならない絶体絶命の瞬間にマウンドに上がった。

朴賛浩は4度の登板でトップバッターのデレク・ジーターに3度出くわした。結果はスリーバント三振、四球、1塁のゴロで朴賛浩の勝ち。ヤンキースの攻守の核であるジーターを3度も相手にしたことから分かるように、フィラデルフィアのチャーリー・マニュエル監督は、朴賛浩を固く信頼した。

朴賛浩との対決では今一だったが、「ミスター・ヤンキー」ジーターは、今年誰よりも輝いた。ワールドシリーズの打率4割7厘に、ポストシーズン全体では3割4分4厘と猛打を振るいチームの優勝をけん引した。一昨年のディビジョンシリーズで1割7分6厘と振るわなかっただけに、ファンは「キャプテン」の復活に歓呼した。

ジーターはニューヨーク市民だけでなく、米国人の一番好きな全国スターだ。決定的な瞬間での一本とファンタスティックな守備で、「今年の名場面」に頻繁に登場した。また大多数のスターが面倒くさがったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米国代表のユニホームを2回連続着た愛国心は、彼をめぐる「バブル」論争を静めるに十分だった。生粋のヤンキースのファンなら、5000億ウォンをかけて迎え入れた自由契約選手の三人組より、ヤンキースだけで15年もプレーしてきたジーターが優勝の一等功臣だと思うだろう。

最多年俸(3300万ドル)でいつも関心の的だったアレックス・ロドリゲスも、今回のワールドシリーズの主役だ。今年のポストシーズンで、6本の本塁打と3割6分5厘の打率を記録した。初優勝の感激と共に、大きな試合で弱いという汚名をきれいに吹き飛ばした。

今年のワールドシリーズは長々と覚えられそうだ。韓国人、米国人そして野球ファンに存在だけでも大きな意味を持つ3人のスターがいつにも増して輝いたからである。



hanwshin@donga.com