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韓国学講座の受講生が急増、欧州キャンパス

韓国学講座の受講生が急増、欧州キャンパス

Posted October. 31, 2009 08:42,   

한국어

最近、フランス、ドイツ、英国を中心に、欧州で韓国研究や韓国語学習など「韓国ブーム」が起こっている。大学で韓国語を学んだり、さらに韓国の政治や経済、歴史を学ぼうとする学生が急増している。欧州で、三星(サムソン)、LG、現代(ヒョンデ)、起亜(キア)などの韓国企業のイメージが向上し、若者が韓国の大衆文化に親しむようになって生じた新しい現象だ。

フランスのリヨン第3大学の李ジンミョン韓国学教授は30日、「昨年は、50人1クラスで韓国語の講義を行ったが、今年は70人に増え、35人ずつ2クラスに分けている」と語った。パリ第7大学の韓国学講義も受け持つ李教授は、「昨年54人だったパリ第7大学の韓国学科の受講生は、今年は70人に増えた。私が講義する韓国近現代史も、今年からは30〜40人が入る一般講義室が狭くなり、大講堂に移って授業をしている」と話した。李教授によると、パリ第7大学の場合、90年から09年で、中国語科の学生数は約2.5倍、日本語科は2倍増加したのに比べ、韓国語科は4倍ほど増加した。特に最近5年間、中国語や日本語科の学生数は停滞・減少しているのに比べ、韓国語科は大きく増加した。

ドイツのベルリン自由大学の李ウンジョン韓国学教授は、「昨年は韓国学科の志願者が32人しかいなかったが、今年は志願者が68人と2倍ほど増加した。定員(28人)をオーバーし、40人をやむを得ず落とした」と話した。また、李教授は、「韓国政治入門、韓国経済入門、韓国歴史入門などの科目には50〜80人が受講し、講義室をいっぱい埋めている」と付け加えた。

英国シェフィールド大学東アジア研究所のジェームズ・グレイスン客員教授は、「シェフィールド大学とロンドン大学などで、韓国学の学位を希望する学生が着実に増加している。昨年、シェフィールド大学の場合、270人が韓国学の科目を受講した」と話した。

韓国を学ぶ学生たちの動機は様々だが、その中でも韓国に関わる仕事をしたいという実際的な動機が多かった。李ジンミョン教授が、パリ第7大学の韓国語学の学生約60人にアンケート調査をした結果、約80%が韓国企業で働いたり、両国の文化交流の分野で働きたいと答えた。学生たちは、韓国の強い産業分野として、電子、自動車、造船分野を挙げ、三星、LG、現代、起亜などの韓国の代表的な企業ブランドをよく知っていた。

学生たちは、映画、歌謡などの韓国大衆文化にも精通していた。「オールドボーイ」や金基徳(キム・ギドク)監督など、国際的に有名な映画や映画監督もよく知っていたが、「猟奇的な彼女」、「美女はつらい」、「甘い人生」など、世界映画祭と特に関わりのない映画や「フルハウス」などのテレビドラマをよく知っていると話す学生も多かった。また、ピ、ビッグバン、少女時代、イ・ヒョリ、ワンダーガールズなどの歌手に興味を持つ学生も少なくなかった。



pisong@donga.com