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金元大統領の遺志「大統合」にはずみ、親慮系は敬遠

金元大統領の遺志「大統合」にはずみ、親慮系は敬遠

Posted August. 28, 2009 03:40,   

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金大中(キム・デジュン)元大統領の死去で、沈静化していた民主党の内部対立が再燃するムードだ。金元大統領の遺志である、いわゆる「民主改革勢力の統合」を果たすための統合の対象と手順をめぐり、相次いで不協和音が聞こえているためだ。

民主党はひとまず、金元大統領の「嫡統」と言える東橋洞(トンギョドン)系(金元大統領の側近グループ)を引き入れる計画だ。このため、金元大統領の次男の金弘業(キム・ホンオプ)元議員と韓和甲(ハン・ファガプ)元代表、崔在昇(チェ・ジェソン)元議員を順に復党させる方針だ。韓元代表と崔元議員は9月初めに、金元議員は10月初めに、それぞれ復党するという。民主党関係者は、「金元議員は喪主であるため、通常の追悼期間の四十九日を過ぎて復党するのがいいという意見により、順次に復党する方針だ」と伝えた。

党内では、金元大統領の遺志の継承を旗印に掲げているだけに、東橋洞系を第1段階の統合の対象に選択することはやむを得ないという意見が少なくない。しかし、否定的な見方も多い。「旧時代の政治」という指弾を受けた東橋洞系の吸収は、ともすれば逆風を生む恐れもある。特に、現在の民主党が、金元大統領を求心点とする旧民主党系と、慮武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領を大株主とするヨルリン・ウリ党出身の親慮系の同居体制であるため、東橋洞系を見つめる目は厳しい。

無所属の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議員の復党問題は、東橋洞系との統合問題よりも議論を呼んでいる。丁世均(チョン・セギュン)代表は同日、9月の通常国会に出席する方針を明らかにした記者会見で、「小さな利害関係に執着せず、大連合を果たす努力を展開する」と述べたものの、鄭代表と側近グループの386世代の関係者たちは、鄭議員の復党問題に依然として否定的だ。

しかし、党内では、「誰はよくて、誰はいけない」といったやり方の選別復党は、統合論にふさわしくないという声が多い。「民主シニア」の会は、通常国会が始まり次第、会を開き、鄭議員を含め辛建(シン・ゴン)、柳成葉(ユ・ソンヨプ)議員ら全羅北道(チョルラプクト)地域の無所属議員の一括復党問題を公論化する計画だ。同会の幹事を務める金聖順(キム・ソンスン)議員は、「大統合を言いながらの選別統合はありえない」と指摘した。

大統合のためには、指導体制を代える全党大会も避けられないとする意見もある。朴柱宣(パク・ジュソン)最高委員は同日、光州(クァンジュ)市議会での記者懇談会で、「民主党は、大統合のためにすべての既得権を放棄し、全党大会も辞さないという覚悟を持つべきだ。民主党の体質とシステムが変わらなければならない」と述べた。秋美愛(チュ・ミエ)議員も、あるインターネット・メディアとのインタビューで、「寛容の政治として、鄭議員を復党させるべきだ。全党大会で党の閉鎖的な運営方式を変えなければならない」と語った。ある党幹部は、「近く構成される党内の統合委員会の構成がどうなるかによって、統合問題をめぐる葛藤が落ち着くのか増幅されるのかを見極めることができるだろう」と述べた。

このような中、親慮系の座長格である李海瓚(イ・へチャン)元首相は同日、李昌馥(イ・チャンボク)元議員ら在野出身の関係者らとともに「民主統合市民行動」の発起人大会を開いた。鄭代表は、李元首相らを統合の優先対象としているが、李元首相はしばらく民主党と一定の距離を置くという考えを再確認した。民主党内外では、親慮陣営の分化、民主党内部の「鄭—鄭対決」などの権力争いが加速化し、野党統合はスローガンに止まるという見通しも出ている。



jin0619@donga.com