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「不十分な点はあるが、人生に悔いはない」 金大中元大統領の日記公開

「不十分な点はあるが、人生に悔いはない」 金大中元大統領の日記公開

Posted August. 22, 2009 08:49,   

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金大中(キム・デジュン)元大統領の最後の日記が、21日に公開された。タイトルは、今年1月7日付の日記から取った「人生は美しく、歴史は発展する」。日記の内容は、追悼公式ホームページ(condolence.kdjlibrary.org)に掲載され、小冊子でも全国の焼香所に配布された。1月1日から病状が悪化する約1ヵ月前の6月初めまで綴られた日記の一部を抜粹したものだ。

日記を貫くキーワードは「感謝」だった。85才の誕生日を迎えた1月6日、金元大統領は、「民主主義のために命をかけ、経済回復と南北和解の道を開くことに渾身の努力を傾けた一生だった。人生に不十分な点はあったが、悔いはない」と記した。5月2日付では、「生活に特に苦しみがないことが、青年時代の貧窮時代に比べれば、幸せなことだ。不幸を数えるときりがなく、幸せを数えてもきりがない。どちらを選ぶかが人生の成功と失敗を左右するだろう」と綴られている。5月20日付でも、「家の中でも車いすに乗る時があるが、良き妻がそばにいる。感謝し、甲斐のある生涯」と記された。

平素の南北関係への高い関心を反映するかのように、北朝鮮問題に関する言及も多かった。

2月20日には、「訪韓したヒラリー・クリントン米国務長官から、出国する専用機の中から電話があった…太陽政策に対する支持表明で、韓国政府と北朝鮮当局に対するメッセージの意味が込められていた。ともかく、クリントン夫妻の配慮と友情にはただ感謝するだけだ」と書かれている。

北朝鮮が核実験をした5月25日には、「実に嘆かわしい。絶対に容認してはならない」としながらも、「イラン、シリアには改善の意志を示し、北朝鮮だけ除外するバラク・オバマ米政府の未熟さが、北朝鮮の核実験の強行につながったようだ」と分析した。

慮武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の死去(5月23日)については、「身柄を拘束するとかしないとか心理的な圧迫を続けた。自殺は強要されたも同然だ」とし、検察の捜査態度を批判した。追悼の熱気の中で行なわれた告別式(5月29日)については、「現実への失望、悲しみが重なったためだろう。政府が強圧一辺倒ではいけない」と指摘した。

金元大統領側の崔敬煥(チェ・ギョンファン)秘書官は21日、定例会見で、「目がよく見えず、眼鏡も合わなくて、日記は6月4日で終わった」と伝えた。



jin0619@donga.com