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釜山・蔚山港の曳船がスト突入 一時輸出入船舶が足止めに

釜山・蔚山港の曳船がスト突入 一時輸出入船舶が足止めに

Posted August. 08, 2009 08:04,   

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釜山(プサン)と蔚山(ウルサン)港を出入りする大型船舶の接岸をサポートする曳船(タグボート)が7日からストに突入し、部分的に物流に支障を来たしている。全国民主労働組合総連盟(民主労総)の全国港湾曳船支部傘下の釜山支会と蔚山支会のストにより、蔚山港の場合、全体曳船の中で89%がストに参加し、一時、輸出入船舶の接岸が中断されたりもした。

全体曳船29隻のうち26隻がストに参加した蔚山港は、同日午前17隻、午後14隻など、1万トン級以上の船舶31隻が入ったり出て行く予定だった。船路や水深など、港湾周辺の海の特殊性のため、大型船舶は埠頭への安全な接岸のため、曳船の助けを借りなければならない。しかし、非労組員が運航する3隻の曳船で作業をしたため、10隻程度が2時間以上接岸できなかった。接岸が遅延された船舶は、油槽船、自動車運搬船、原油運搬船や中国などへ発つ輸出貨物船だった。

このため、蔚山港非常対策本部は慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)、慶尚南道馬山(キョンサンナムド・マサン)、全羅南道木浦(チョルラナムド・モクポ)など主要港湾に曳船17隻の支援を要請した。対策本部は、「労組がスト突入の日付を10日と予告したが、今日未明から奇襲ストに入ってしまったため、対応が遅れた」とし、「支援してもらった曳船17隻と非労組員が管理する船舶3隻を総動員すれば、8日午前から蔚山港の機能が完全に正常化する」と話した。

国内最大の輸出入港湾の釜山港は、労組のストにも関わらず、7日、通常通り運営された。全体曳船32隻のうち、22隻が正常運航され、懸念されていた物流マヒは起きなかった。現在、全国6港湾に曳船の労組が結成されている。この中で、釜山、蔚山、麗水(ヨス)、馬山(マサン)港が民主労総の所属だ。労組は、「今回のストは、会社側が労組の実体や労組活動の保障などを認めなかったため発生した」とし、「会社側が労組を認めれば、円満な対話で解決に取り組むが、そうでない場合は、期限なしストを展開する」と明らかにした。

ストに入った釜山港と蔚山港の曳船労組の場合、船長も労組員に加入されている。しかし、労働部が同日、「船長は船主に代わって船員を指揮・監督するなど、労組法上、使用者になるため、労組加入に対象である勤労者ではない」という有権解釈を下したため、スト事態の変数になる見通しだ。



toto@donga.com takeoff@donga.com