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北朝鮮、抑留米記者2人に12年の労働教化刑

北朝鮮、抑留米記者2人に12年の労働教化刑

Posted June. 09, 2009 07:18,   

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北朝鮮は8日、抑留されている2人の米国人女性記者に対し、12年の労働教化刑という重刑を言い渡した。今回の裁判は、単審で最終確定された。これから2人の女性記者の釈放に乗り出す米国政府と北朝鮮当局間の交渉が本格化する見通しだ。

同日、北朝鮮の朝鮮中央通信は、「朝鮮民主主義人民共和国の中央裁判所は、米国記者のローラ・リンと李スンウン(ユナ・リ)に対する裁判を6月4日から8日まで行った」とし、「裁判では、既に起訴された朝鮮民族敵対罪、非法国境出入り罪に対して有罪を確定し、それぞれ12年の労働教化刑を言い渡した」と報道した。

北朝鮮の労働教化刑は、韓国の懲役に相当。拘禁された状態で強制労働に処される代表的な刑罰だ。慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のチェ・ウンソク研究教授は、「韓国の最高裁判所に当る中央裁判所が、1審の裁判をすれば控訴することができず、刑はそのまま確定する。女性記者らは、裁判所が刑執行の指揮文書を教化所に送れば、10日以内に教化所に移送される」と説明した。

韓国政府関係者は、「重刑が言い渡されたとは言え、大きく懸念するような状況ではないようだ」とし、「罪名を見ると、スパイ罪でないだけに、一定の交渉によって釈放する用意もあるというメッセージを送ったのではないかと思う」と分析した。

米国務省のイアン・ケリー報道官は声明を発表し、「深く懸念している」としたうえで、「女性記者の釈放に向け、可能な限りの、全てのチャンネルを稼動している」と明らかにした。これに先立ち、ヒラリー・クリントン米国務長官は、既に北朝鮮に書簡を送り、女性記者らの越境を代わりに謝罪し釈放を訴えたと、米ABC放送が7日報道した。

米国側は2人の刑が確定しただけに、北朝鮮駐在スウェーデン大使館やニューヨーク駐在北朝鮮代表部など公式チャンネルを通じて、北朝鮮と本格的な釈放を巡る交渉に乗り出す予定だ。

民間人の釈放交渉団が北朝鮮を訪問するだろうという観測が出ている中、アル・ゴア元副大統領か、ビル・リチャードソン・ニューメキシコ州知事が特使として、取り上げられている。

米「カレントTV」所属の2人の女性記者は、3月17日、北朝鮮と中国の国境地帯の豆満江(トゥマンガン)隣近で、脱北者問題を取材途中、北朝鮮の軍人に逮捕され抑留された。北朝鮮は5月14日、2人の女性記者を裁判にかけると予告後、今月4日、異例に「裁判の開始」を事前に報道した。



kyle@donga.com sechepa@donga.com