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先生のことを忘れたことがない50年、今日は「先生の日」

先生のことを忘れたことがない50年、今日は「先生の日」

Posted May. 15, 2009 08:02,   

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「それでは、授業を始めよう」

端正に整えられたおかっぱ頭、真っ白な襟がつけられた制服を着た女子高生が、教卓の後ろでくすくす笑った。

「先生、ヨンジャは先生のことが好きなんだそうです」

顔を赤らめ咳払いする先生を見て、おてんばの女子高生らは大きく笑った。もう50年も前のことだ。当時、19歳の女子高生たちは70歳のお婆さんになった。それでも先生と一緒にいると、気持ちだけはいつも19歳だ。

「先生の日」を翌日に控えた14日、チンミョン女子高校の1959年卒業生の集まりである「ザハフェ」のメンバーらが集まった。金ドンファン先生(82)とミン・ビョンチャン先生(85)を招き、同期生30人あまりが会を作ってから30年が過ぎた。卒業後、同窓生だけ集まったが、1989年から欠かさず先生を招いている。

真面目な女子高生だったパク・ミョンスン氏(69)は結婚して2人の息子に恵まれ、孫もできた。全校を歩き回りながら、行く先々に笑いをもたらした金ジョンニム氏(69)は今の夫に惚れ、大学を止めて主婦になった。

「先生と共に老ける」と言えども、まだまだ先生の前では、だだをこねる女子高生だ。先生も白髪の卒業生らが、まだ女子高生に見えるのも同じだ。同窓会の集まりで、「ジョンニムはどこだ。来ていない子がいないか確認してみなさい」と言い、人員をチェックする姿は50年前と変わらない。

2年前、心臓病の手術を受けて薬を飲み続けているが、「この薬より学生らとの出会いが何よりの助け」と言う金ドンファン先生の言葉に、70歳の学生らは涙を流した。

先生と卒業生らはまだ集まりの前日になると、遠足に行く前の日のように胸が騒ぐという。先生は明日、卒業生らと会う時に着るスーツを前もって選んでおき、彼女らはどんな話で先生を笑わせようか、悩んで寝そびれる。

「私たちがいつまで先生とお会いできるか分かりませんが、最後まで誇らしい先生にかわいい学生として、親睦を深めていきたいです」



minki@donga.com