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韓日「3次大戦」、今度も奉重根カードだ

韓日「3次大戦」、今度も奉重根カードだ

Posted March. 18, 2009 03:39,   

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また韓日戦だ。韓国野球代表チームは18日正午12時、日本と第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)ベスト8ラウンドの勝者決定戦で顔を合わせる。勝てば、準決勝進出を確定付ける。韓国と日本はアジアラウンドで2度対戦し、1勝ずつを分け合った。今回の対決は優劣をつける機会だ。相手を制してこそ、アジアを越えて世界のトップに挑むことができる。韓日ライバル3次戦の観戦ポイントをまとめる。同日の試合はKBS、MBC、SBSの地上波放送3局がいずれも生中継する。

●「平民」金寅植VS「貴族」原辰徳

金寅植(キム・インシク)監督(62=ハンファ)の選手時代を覚えている人は多くない。ソウル培文(ベムン)高校で投手として名を馳せ、実業名門の韓一(ハンイル)銀行で新人賞まで贈られたが、肩の負傷で1972年、25歳の若さで現役から退いた。彼が「リハビリ工場長」と呼ばれることには、本人の痛い経験がベースになった。以後、培文高と尚文(サンムン)高の監督を経て、1982年、東国(トングク)大学の司令塔になった金監督は、1986年、ヘテのコーチとしてプロのユニホームを着た後、1990年に万年下位チームのサンバンウルの初代監督に上り詰めた。

いっぽう、原監督(51=巨人)は高校時代から「貴族」の道を歩んできた。東海大学時代、「第2の長嶋茂雄」と評され、1981年、巨人に入団し、4番打者として活躍した。陰にいた時がない。15年間、プロ通算成績は打率2割7分9厘に382本塁打。1996年、巨人の打撃コーチとして指導者生活を始め、02年から監督を務めている。金監督が隣の家のおじさんのようなイメージだとしたら、原監督はエリートスタイルだ。

韓国は17日、練習をなしにして、1日ぐっすりと休んだ。日本は午前10時から1時間半にわたって厳しい練習日程を消化した。代表チーム監督を数回受け持ったことのある金監督と「新米」の原監督のスタイルの違いが覗える。

●「義士」奉重根VS「日本特級」ダルビッシュ

想定内の先発カードだ。奉重根(ボン・ジュングン、29=LG)は9日、東京ドームで行われた日本とのアジア順位決定戦で5と3分の1回を3安打無失点に抑え込み、2日前のコールドゲーム敗けの恥を洗い流した。韓国のネットユーザーたちは、日本の植民地支配時代に日本に立ち向かった安重根(アン・ジュングン)義士と名前が一緒の彼に「奉重根義士」というニックネームをつけた。「顕微鏡野球」に代表される日本が奉重根に備え、どのような切り札を出すかが関心の的だ。

ダルビッシュ(23=日本ハム)は、松坂大輔(ボストン)が大リーグに進出した後、日本リーグを代表するエースになった。193センチの長身から飛び出す時速150キロ台の直球とスライダーが持ち味。07年、最高投手に贈られる沢村賞に輝き、昨年は16勝4敗に防御率1.88を記録した。今大会では台湾戦に先発登板し、勝利をもぎとった。韓国との順位決定戦では中継ぎに出て、1回を投げて1本の安打を奪われたが、アウトカウントを全て3振で取った。ダルビッシュは日本のマスコミとのインタビューで「北京五輪の時から韓国を注視してきた。韓国に詳しいので、問題はない」と話した。

●「ポスト李承鎏」金泰均VS「日本のシンボル」イチロー

打線では李承鎏(イ・スンヨプ=巨人)の空白を埋めている金泰均(キム・テギュン、27=ハンファ)と日本を代表するイチロー(36=シアトル)の対決が興味深い。

金泰均と同じ4番打者である村田修一(横浜)が2本の本塁打を含め、打率2割6分7厘に7打点3得点と中心打線の役割を全うしているが、チームリーダーとしての重みではイチローに及ばない。

金泰均は今大会で打率4割1分2厘に9打点6得点を記録している。日本との第1戦でも東京ドームを強打した140メートルの超大型アーチを含め、本塁打も2本放った。

いっぽう、イチローはその名にふさわしい活躍ぶりを見せていない。4試合で打率2割1分1厘に1打点4得点が全て。しかし、イチローが調子に乗ると、韓国としては厳しい試合にならざるをえない。

順位決定戦で奉重根に3打数無安打と振るわなかったイチローが、再び奉重根を相手に沈黙を守れば、韓国が勝利する可能性はその分高くなる。



why@donga.com