クリスマスを迎え、法王と各国の指導者たちは、戦争と経済危機で苦痛を受けている世界各国に、平和と和合が訪れることを祈った。
法王ベネディクト16世は25日午前0時、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂で、数千人の信徒が集まった中、クリスマスのミサを執り行い、保護を受けられない子どもたちに関心と中東の平和を祈ったと、AP通信が配信した。
法王は、「家庭で祝福を受けられない街の子どもたち、戦地で軍人に悪用される子どもたち、わいせつ産業の犠牲になる子どもたち、虐待を受け魂が傷ついた子どもたちを祈ろう」と述べた。
さらに、キリストが誕生したベツレヘムで、イスラエルとパレスチナの紛争で混乱が続いていることを思い、「ベツレヘムに平和が定着し、憎悪と暴力が消えることを祈ろう」と呼びかけた。
ハワイで休暇中の米国のバラク・オバマ次期大統領は24日、ラジオの演説でのクリスマス・メッセージで、「経済危機のため、すべての米国人の未来が不確実な状況だが、危機を乗り越えることができるだろう」と強調した。
オバマ氏は、「新たな思考と革新を追求し、偉大なこの国に新しい歴史の章を開くために、私たちは助け合い、各自の本分を果たさなければならない。このような精神が、新しい政府を導いていくだろう」と話した。
また、英国のエリザベス女王も、クリスマスのメッセージで、「クリスマスは祝いのための時間だが、今年は多くの人々にとって憂鬱な時期だ」と述べ、経済危機を憂慮した。
いっぽう、イスラム国家のイランのアフマディネジャド大統領も25日、「キリストが今生きていたなら、弱者をいじめ、膨脹主義を追求する勢力に反対しただろう」と述べ、欧米諸国を非難した。
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