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許丁茂監督、コーチ陣の意見受け入れチーム一新図る

許丁茂監督、コーチ陣の意見受け入れチーム一新図る

Posted December. 24, 2008 04:02,   

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10年南アフリカ共和国W杯に向けたアジア地域最終予選第2戦、10月15日のアラブ首長国連邦(UAE)とのホーム試合を控え、韓国サッカー代表チームのコーチングスタッフは、主将の選任をめぐり、意見が分かれた。

当時、許丁茂(ホ・ジョンム)監督は、李栄杓(イ・ヨンピョ、ドルトムント)に主将を任せようとしたが、他のスタッフは朴智星(パク・ジソン、マンチェスター・ユナイテッド)に任せた方がいいと主張した。「朴智星は放っておけば、与えられた役割だけを果たすが、任務を与えられた時には、さらに積極的になる」という判断だった。結局、許監督が一歩譲った。

朴智星の主将起用は、大成功だった。朴智星は後輩選手に積極的にアドバイスし、グランドを懸命に走り回った。「ビックリーガー」の率先に、他の選手らも渾身の力を振り絞ってプレーするようになり、UAEを4—1で勝利を得た。朴智星が主将を務めた11月19日のサウジとの遠征試合でも、2—0の完勝を収め、サウジ戦の19年無勝ジンクスを破り、2連勝を果たし、7回連続本選進出の青信号を灯した。

許監督の変身が、韓国サッカーを変えている。実のところ、許監督は「珍島犬(チンドッケ、韓国の代表的な犬種)」というニックネームにふさわしく、その頑なな性格は、韓国サッカー界では有名だった。選手の選抜やトレーニング、試合の作戦では、独りよがりな姿勢を崩さなかった。

しかし、許監督は9月10日、中国上海で行われた最終予選第1戦、北朝鮮との試合で1—1の引き分けというやや不安定な滑り出しを見せて以来、模索し始めた。周りの意見に耳を傾けるようになった。選手を選抜する際、コーチングスタッフの意見を積極的に反映した。また、選手らとの面談も重ねた。

監督は、チームを変える上で絶大だ。02年韓日W杯4強神話の主役、フーズ・ヒディンク監督がそうであったし、07Kリーグと08年FAカップ優勝をけん引した浦項(ポハン)スチローズのセルジウ・パリアス監督がそうだった。また、車範根(チャ・ボムグン)水原三星(スウォン・サムスン)監督は、目線を低くし08Kリーグとカップ大会で優勝した。

変身に成功した許監督の次の歩みが注目される。



yjongk@donga.com