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[オピニオン]新しいゴルフ女王、申智愛

[オピニオン]新しいゴルフ女王、申智愛

Posted November. 25, 2008 03:07,   

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米国女子ツアー最終戦「ADTチャンピオンシップ」は、LPGAシーズンを締めくくる大会だ。優勝賞金100万ドルは、シーズン全体の賞金順位を変えられるほど巨額だ。試合が行われたフロリダ州トランプ・インターナショナルGCは、コース設計からややこしくなっており、グリーンがとても速い上、18ホールを回る間ずっと強風に悩まされた。このような悪条件で優勝した申智愛(シン・ジエ)の最終ラウンドのティーショットは、1回だけフェアウェイを外れた。グリーン的中率も90%に迫った。

◆1打差で準優勝し賞金10万ドルだった豪州出身のカリー・ウェブは、「米LPGAに挑戦した韓国選手の中で、潜在力が一番ある選手だ」と言い、「申智愛は、一番ややこしい16、17、18番ホールでもボールをピンに付けた。パッティングも得意だ。偉大な選手だ」と賛辞を連発した。3位につけたポーラー・クリーマは、「申智愛はものすごい想像力でボールをまっすぐ打つ。彼女が来年、LPGAに参加すると、女子ゴルフに大きな貢献をすると思う。そして、とても謙虚でいい」と話した。

◆ゴルフ女王と呼ばれてきたアニカ・ソレンスタム(38)が、ADTチャンピオンシップを最後にLPGA舞台から引退した。ソレンスタムはLPGA大会で72勝を上げて、8回も今年の選手賞に輝いた。朴セリは、優勝争いでソレンスタムの壁を乗り越えられず、何度も挫折を味わわなければならなかった。申智愛は、優勝直後のインタビューで、「世界舞台で『ナンバーワン』になって、他の選手から尊敬されるのが夢だ」と躊躇なく話した。申智愛が、朴セリの越えられなかった壁を飛び越えて、世界舞台で新しいゴルフ女王になるのは、不可能ではなさそうだ。

◆申智愛は11歳の時の1998年、朴セリがLPGAツアーメジャー大会で素足の闘魂で優勝する姿を見て、夢を持った「朴セリキッズ」だ。朴セリが通貨危機の中で、落胆していた国民に希望を与えたように、申智愛も世界的な経済危機に苦しむ人々の力になればと思う。申智愛は勇気と想像力、そして骨身を削るような練習を通して、負ける雰囲気がある状況でも動揺しない強靭さを身につけたようだ。申智愛は、100万ドルの賞金で「韓国で寒さに震えている人々に慈善の寄付をし、米国で暮らす家を購入する」と話した。

黃鎬澤(ファン・ホテク)首席論説委員 hthwang@donga.com