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本来価値より低い株価の企業が続出

Posted October. 30, 2008 09:19,   

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歯止めのかからない株価暴落で、韓国内企業のうち、今すぐ清算しても株主が株価以上の現金を即回収できるほど株価が低く評価されている企業が最近急増している。これは常識的にも理論的にも持続できない現象で、企業の本来価値に比べ、株価下落が常軌を逸していることを示している。

東亜(トンア)日報と信栄(シンヨン)証券が29日、韓国総合株価指数(コスピ)とコスダック(店頭市場)に上場された1978銘柄を分析した結果によると、株式の時価総額(28日基準)が企業の保有している「純現金」より低い企業は95社だった。通貨危機直後、コスピが376.31だった1997年末(8社)に比べ、約12倍急増したもので、コスピが1897.13だった昨年末(11社)に比べても、9倍水準へと急増した。

コスピ市場では、自動車部品メーカーの三星(サムスン)空調など31銘柄の時価総額が純現金より小さく、コスダック市場ではインテリアデザイン会社の国宝(グクボ)デザインなど64銘柄がこの基準に当たる。

純現金は、株式など短期投資資産と現金資産合計の「総現金」から長短期負債を引いたもの。負債の負担なしにすぐ現金化できる資産だ。

信栄証券のチョ・ヨンジュン・リサーチセンター長は、「純現金と時価総額を比較するこの基準には、企業が所持している営業価値や土地、機械設備、建物といった固定資産が含まれていないため、時価総額が純現金より低い企業は、株価の低い評価が深刻だと言える」と話した。

純現金と株価を比較するのは、投資の鬼才と呼ばれるウォーレン・バフェットが好んで活用した技法でもある。

三星空調は今年第2四半期末現在、純現金を1225億ウォン持っていながらも、時価総額は362億ウォンに過ぎず、純現金が時価総額の3.38倍に上る。現代尾浦(ヒョンデミポ)造船も純現金は2兆3010億ウォンに上る反面、時価総額は1兆3800億ウォンで、純現金が時価総額の1.67倍である。

この他、テレビやコンピューター・モニターのガラスを生産する韓国電気硝子(2.11倍)と繊維会社の紡林(バンリム、1.92倍)、南洋(ナムヤン)乳業(1.36倍)、韓国(株)鉄管工業(1.28倍)などが、時価総額に対する純現金の比率が極めて高かった。

コスダックでも国宝デザイン(2.13倍)をはじめ、インクジェットプリンターメーカーのディジアイ(1.17倍)と電子決済会社のイニシス(1.98倍)、半導体装備メーカーのPSK(1.46)倍などが、時価総額に対する純現金の比率が高かった。

韓国投資バリュー資産運用の李チェウォン副社長は、「米国で株価が低く評価されていた1970年代以後は、このような本来価値より株価が低く評価される企業は消えた。韓国株式市場に歴史的な低評価が到来したのは間違いないように見える」と話した。



jefflee@donga.com