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「外国人犯罪多発地域」安山檀園・九老

Posted October. 27, 2008 09:10,   

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国内で、外国人犯罪が最も多く発生する地域はどこだろう。

07年1月から今年8月までの外国人犯罪最多発生地域は、京畿道安山市檀園区(キョンギド・アンサンシ・タンウォンク)だった。安山檀園警察署が管轄する同地域では、この期間に計1173件の外国人犯罪が発生し、外国人犯罪発生1位の警察署となった。

安山檀園署の次は、ソウル九老(クロ)警察署(804件)、ソウル龍山(ヨンサン)警察署(695)、慶南金海(キョンサン・キムヘ)警察署(674件)、ソウル永登浦(ヨンドゥンポ)警察署(624件)の順だった。

このうち金海署を除けば、管轄地域に居住する外国人が、それぞれ2万人以上だった。外国人密集居住地域で外国人犯罪が多く発生したわけだ。

これは、本紙が26日、国会行政安全委員会所属の金兌原(キム・テウォン)ハンナラ党議員を通じて、警察庁から入手した資料「07年1月〜08年8月外国人犯罪発生現況」を分析した結果だ。

●麻薬中心に増加する犯罪

外国人犯罪動向の著しい特徴の一つは、殺人、強盗、強姦、麻薬などの犯罪の増加だ。

昨年発生した外国人犯罪(1万4108件)のうち、これらの犯罪は2.9%を占める408件。しかも、今年に入って8月までにすでに415件が発生し、全体犯罪の約3.5%を占めた。特に、最も高い増加率を見せた麻薬関連犯罪は、今年8月までに236件発生し、昨年よりも45.7%(162件)も増加した。

警察大学付設治安政策研究所の金ユンヨン博士は、「犯罪の中でも特に麻薬関連の犯罪が増えるのは、組職化した犯罪が増加していることを意味する」と分析した。

4大犯罪が多く発生した警察署は、ソウル龍山署(44件)、京畿楊州(ヤンジュ)署(43件)、京畿安山檀園署(42件)、京畿平沢(ピョンテク)署(33件)の順だった。安山檀園署は、4大犯罪別発生件数で、すべて5位以内に入った。

●犯罪発生1位の警察署に外国人犯罪担当者は5人だけ

外国人犯罪、特に凶悪犯罪が増えているが、外国人犯罪を担当する警察官の数は大きく不足している。

国内の外国人犯罪担当警察官は1096人で、1人が912.4人の外国人を担当している。警察官1人が担当する国民が約510人であるのに照らして、かなり不足しているのが実情だ。

外国人の居住人口が多く、犯罪が多発する地域の警察署の外国人犯罪担当警察官の不足は、深刻な状況だ。安山檀園署には、担当警察官が5人にすぎず、1人が5767.8人の外国人を管理している。

外国人犯罪発生2位、殺人と強盗事件の発生でそれぞれ1位と2位になった九老署も、担当警察官の数が6人にとどまり、警察官1人が3467.3人を管理している。

警察庁の外国人犯罪担当捜査課関係者は、「短期間に担当警察官の数を増やすことは不可能だ。現在、一部の地方自治体とともに運営している自律防犯制、治安センターなどを拡大していく計画だ」と話した。

専門家は、外国人犯罪による社会的葛藤が起きないように対策づくりが必要だと主張する。全北(チョンブク)大学社会学科の薛東勲(ソル・ドンフン)教授は、「凶悪犯罪とともに外国人が中心となったボイス・フィッシングのような生活型犯罪が増えている。このような現象は、外国人に対する一般国民の敵対心を育てる恐れがある」と語った。

金ユンヨン博士は、「他国に比べて、韓国は外国人に対する排他心が強いため、外国人犯罪予防の積極的な努力が必要だ」と指摘した。



turtle@donga.com hjkwon@donga.com