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カウント・ダウンを待つ羅老宇宙センター

カウント・ダウンを待つ羅老宇宙センター

Posted October. 20, 2008 08:44,   

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韓半島の最南端に位置する全羅南道高興郡蓬萊面(チョンラナムド・ゴフングン・ボンレミョン)の外羅老島(ウェナロド)。韓国初の宇宙ロケット発射場の「羅老宇宙センター」は、来年第2四半期(4〜6月)と予定されている小型衛星発射体(KSLV−1)の打ち上げを前に、地上ロケットの試験や発射台の工事が盛んに行われていた。

16日、羅老宇宙センターの中心部にあるロケットの組み立て棟。安全帽子をかぶった研究者がボタンを押すと、どっしりとした重みのあるクレーンが徐々に動き始めた。クレーンは2トンを越えるKSLV−1の上段ロケットを軽く持ち上げては、瞬く間に組み立て棟の反対側に横にしておいた1段ロケットの前まで運んだ。同日、ロケット組み立て棟では、1段ロケットと2段ロケットをつなぐ模擬の組み立て実験が行われていた。

高さ33メートル、重さ140トンのKSLV−1は、科学技術衛星2号を164キロの上空まで運ぶ1段ロケットと、それから宇宙軌道まで打ち上げる2段ロケットで構成されている。1段ロケットは現在、ロシアと共同開発中であり、2段ロケットと科学技術衛星2号は、我々の手によって作られた。

KSLV−1は来年第2四半期に打ち上げられる予定だ。1段ロケットの開発が遅れたことを受け、打ち上げ日程も今年から来年へと延期された。

チョ・グァンレ航空宇宙研究情報センター・宇宙発射体事業団長は、「世界的に最初の打ち上げで成功する確率は30%にも満たない」と言い、「スケージュルに追われて打ち上げを急げば、ロケットの打ち上げが失敗することもありうる」と説明した。

12月完成予定の打ち上げ場は、多島海の海上国立公園と向かい合っているマチ山(標高380メートル)の中腹を削って作ったものだ。組み立て棟を出て、バスに乗って10分あまりを走ると、山の中腹に高さ75メートルの巨大な3つの大型避雷針が目に止まった。打ち上げ場周辺に落下する「乾いた雷」を防ぐためのものだ。

01年4月、建設が始まった羅老宇宙センターには、ソウル汝矣島(ヨイド)面積の3倍に上る510万8350平方メートルの敷地に9つの建物が建設されている。ミン・ギョンジュ羅老宇宙センター長は、「長年の打ち上げ経験を有しているロシアの厳しい基準を適用しており、世界的な打ち上げ場と比べても引けを取らない」と自信を示した。

現在、羅老宇宙センターには航空宇宙研究情報センター所属の研究員120人をはじめ、打ち上げ場の建設を担当する現代(ヒョンデ)重工業、ロケットの組み立てを担当する大韓空港などの協力会社の職員100人あまりが24時間待機しているなど、早くから緊張感が漂っている。

教育科学部の李ムンギ巨大科学支援官は、「来年初頭の打ち上げに成功すれば、韓国は自力で衛星を打ち上げる9番目の国、自国内に宇宙ロケットの打ち上げ場を保有する13番目の国となる」と話した。



kunta@donga.com