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[オピニオン]海軍艦艇

Posted October. 16, 2008 04:54,   

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わが海軍の掛け声には気迫がみなぎる。狭い領海を超えて世界の海へ進むという意味合いで、「大洋へと!」と叫ぶ。空軍が「宇宙へと!」と掛け声をかけるのと似ている。わが海軍はいつの間にか1万8000トン級のアジア最大上陸艦と、7000トン級のイージス艦まで保有し、頼もしい「大洋海軍」を備えている。政府が遠い彼方のアフリカにあるソマリアに海軍艦艇の派遣案を検討するため、調査団を派遣する方針であり、結果によっては領海を離れる夢がかなうかもしれない。

◆丁玉根(チョン・オクグン)海軍参謀総長は国会・国防委員会の国政監査で、派遣へと結論が出れば、海軍は準備し、「李舜臣(イ・スンシン)艦レベルの艦艇や海上作戦ヘリ、対テロ舞台も同行しなければならない」と話している。海軍艦艇をソマリアへ送る理由は十分ある。先月、貨物船「ブライト・ルビー」号がソマリアで海賊に誘拐され、韓国人乗組員8人が拘束された。昨年、誘拐されたマブノ号の乗組員が巨額の身代金を払って、174日ぶりに解放されたことを考えれば、今回も容易ではなさそうだ。毎年、わが国籍の船舶500隻あまりがソマリア海域を通過するため、海軍艦艇が派遣されれば、安全な物資輸送に役立つだろう。

◆ソマリアの海域では米国や英国、フランス、ドイツ、豪州など20カ国あまりが、連合海軍(CFT)を編成して活動を行っている。今年に入ってもフランスが、2度も海軍相手に軍事作戦を行い、32人のフランス人の人質を救出したことがある。最強の海軍力を備えている韓国が、誘拐事件が起きる度にCFTに手助けを求めるのは恥ずかしいことである。国際平和と自由貿易を保護する活動に貢献する意味合いもある。

◆成功が保証されれば派兵は望ましいことだが、危険のリスクも少なくない。ソマリアは海岸線が3700キロにも及ぶ。見慣れない土地に一隻の艦艇を送り、地元に詳しい海賊を制するのは容易なことではない。海賊は魚雷やエグゾセ・ミサイルを武装している手ごわい相手だ。韓国人乗組員を誘拐した海賊逮捕のためには、フランスのように陸海空軍の立体的な作戦を遂行できる能力と、ソマリアを含めたアフリカ諸国の助力を導き出す外交力も求められる。調査団は、地元情勢をしっかり把握しなければならないだろう。

方炯南(バン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com