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[オピニオン]観艦式軍事外交

Posted October. 09, 2008 03:06,   

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7日午後、釜山(プサン)沖合。李明博(イ・ミョンバク)大統領が乗った駆逐艦・姜邯賛(カンガムチャン)艦が、要人約2000人を乗せたアジア最大の上陸艦・独島(トクト)艦(全長200メートル、幅32メートル、排水量1万8000トン級)前を通って先頭に立った。観閲艦2隻が前後に整列すると、列になって待機していた海軍と海警艦艇約20隻が、世宗(セジョン)大王艦(イージス駆逐艦)から観閲艦の前を通り過ぎた。崔瑩(チェヨン)艦、広開土大王艦、楊萬春(ヤンマンチュン)艦など、駆逐艦や護衛艦、哨戒艦、高速艇、潜水艦が後についた。艦艇で敬礼をする将兵たちの力強い掛け声が、海上に響いた。

◆同時に、空では海軍航空機とヘリコプター、空軍戦闘機がショーを繰り広げ、UDT部隊のパラシュート降下が行なわれた。観閲艦2隻は、海外から参加した12ヵ国の艦艇約20隻の前を通過して、観閲を行なった。中国、ロシア、日本などを除いては、大半が韓国戦争で国連軍として参戦した国々だ。第7艦隊の母港である日本の横須賀から派遣された米国の空母ジョージ・ワシントンやイージス艦3隻を含め、英国、カナダ、オーストラリア、インド、タイなどの艦艇が参加した。観艦式の最後を艦砲およびヘリコプター射撃、陸海空合同上陸作戦で飾った。

◆建軍60周年を記念した今回の観艦式は、海軍の飛躍的な発展を誇示し、伝統的な軍事同盟と軍事外交の重要性を示す国際イベントだった。韓国が保有するイージス艦と大型上陸艦、そして今回の観艦式に派遣された米海軍の主力艦艇は、有事の際、韓米連合の戦力を見極めるバロメーターと言える。先月26日、京畿道抱川(キョンギド・ポチョン)で行なわれた地上および空中の連合火力試験演習に続き、海上でも連合戦力を遺憾なく見せつけた。中国、ロシア、日本といった周辺大国との軍事交流も観艦式の意味を高めた。

◆海軍力は国力の象徴である。過去「日の沈まない国」と言われた英国と、現在唯一の大国である米国の力は、海軍力から生まれたと言っても過言ではない。韓国も、三面が海で囲まれているうえ、東南アジアの海路確保は、輸出と原油輸入の死活がかかっている。北朝鮮の挑発抑制だけが、海軍の目標ではない。そのような意味で、済州(チェジュ)基地新設計画は、必ず実行されなければならない大洋海軍の夢である。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com