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ウォン相場、一時1ドル=1200ウォン 当局介入で沈静化

ウォン相場、一時1ドル=1200ウォン 当局介入で沈静化

Posted September. 30, 2008 08:29,   

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同日午後、ウォンの対ドル相場が一時1ドル1200ウォンまでウォン安ドル高が進むと、外国為替市場は「パニック状態」に陥った。為替当局では午前、「為替相場の変動幅が度を越している」と口頭での介入を行ったのに続き、午後にはドル売りで介入に乗り出し、終値の管理に出たものと見られる。

同日の為替相場は、取引開始直後から上昇の勢いを示した。米国の救済金融法案の決着がついたというニュースで、主要国の通貨に対してドル高が進んだ上、韓国内でのドル流動性不足への懸念が高まり、上げ幅はさらに大きくなった。外国為替市場への参加者は、輸出保険公社の為替ヘッジの損切りが殺到した上、銀行からの買い注文が続き、為替相場は1200ウォンまでウォン安が進んだと伝えた。

チョン・ジョンウSC第一(チェイル)銀行常務は、「ドルを抱えている輸出企業すらドルを手放そうとしないほど、市場の漠然とした不安や君衆心理があまりにも深刻だ」とした上で、「ウォン安ドル高が急激に進めば、逆にドル安が急激に進む可能性も高まる」と話している。

為替専門家らは、経常収支赤字で韓国内のドル需給に対する不安が、為替相場の乱高下の根本的な原因となっていると指摘している。国際金融市場が不安であるほど、韓国内のドル流動性への懸念が高まるという意味だ。

貿易収支は今年に入ってから8月にかけて、計115億7000万ドルの赤字を記録している。証券市場でも外国人は、今年に入ってから9ヵ月間、32兆4000億ウォン(約425億ドル)もの株の売り越しを記録している。

三星(サムスン)物産のチョン・スンジ研究員は、「かつては月末に輸出企業のドル売り注文が多かったが、最近は貿易収支赤字などで輸入会社の買い注文の方が、上回ることが繰り返されている」と語った。

政府が外国為替平衡基金のうち、100億ドル以上を為替スワップ市場に供給すると明らかにしたことも、現物市場の変動性を助長する要因とされている。外国為替当局は外貨準備高の減少を懸念し、攻撃的な現物市場への介入には出られないだろうという見方が出ていることによる。

こうした中、ドルに対するウォン相場が1200ウォン台にまで迫り、通貨オプション商品「キコ」に加入した中小企業の被害や物価上昇への負担は増していくという懸念も出ている。

キコは為替相場が、契約した一定の範囲を超えれば、契約金額の1〜3倍のドルを売らなければならず、ウォン安ドル高が進むほど損失が膨らむ構造になっている。中小企業中央会のアンケート調査によれば、キコに加入した中小企業102社中70社が、「ウォン相場が1ドル=1200ウォンを超えれば、倒産の危機に直面することになる」と答えたことが明らかになった。

一方、ウォン安ドル高の影響で、ソウル証券市場も下落へと転じた。同日の総合株価指数(コスピ)は前の取引日より19.97ポイント(1.35%)安の1456.36で取引を終えた。店頭市場(コスダック)も前の取引日より2.29ポイント(0.51%)安の446.05で取引を終えた。



parky@donga.com jefflee@donga.com