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[オピニオン]ゴルフと英語

Posted August. 29, 2008 10:08,   

한국어

ティーオフ、フェアウェー、バンカー、ハザードマップ、グリーン、OB(オービー)、パー、バーディー、イーグル、アルバトロス、ホールインワン、マリガン…。いずれもゴルフと関連した言葉だ。スポーツの中で、ゴルフほど英語をたくさん使う種目もない。発祥地が英国で、世界のゴルフ界をリードする国が米国であるからだろう。米男子プロゴルフ協会(PGA)と米女子プロゴルフ協会(LPGA)は、イコール世界のゴルフ協会だといっても過言ではない。これらの協会が主催する大会で優勝するのは、金と名誉が同時に保障される道でもある。

◆LPGAが、来年から2年目以上の全ての選手を対象に英語口述試験を実施し、パスできない選手に対しては2年間出場を停止させると発表した。数百万ドルをかけて大会を開催する企業の要求をクリアするためには、選手らが流暢な英語で記者らとインタビューでき、優勝演説も可能でなければならないという理由からだ。ゴルフの実力でLPGA主催の大会に参加することだけでも「至難の業」なのに、さらには英語力まで身に付けなければならなくなり、韓国選手らの悩みも深いであろう。

◆LPGA主催の各種大会に参加できる資格を持った外国選手は26カ国121人だ。この中で、45人が韓国選手だ。数的にも圧倒的だが、実力も抜群なため、各種大会の優勝を席巻したり、数人が一気に「トップ10入り」を果たしたりもする。ブッシュ米大統領が「驚異的」と評したほどだ。私としては誇りに思えることだが、過度な独走が時には警戒心を呼び起こすものだ。主催側のLPGAとスポンサー企業の目には、英語が下手な東洋の選手らが上位ランキングを占めると、広告効果も落ち、自分たちの「儲け」の邪魔になると考えることもあり得る。

◆LPGAの英語口述試験が韓国の選手を狙ったものだという疑惑が提起されている。ゴルフを英語でやるわけでもないのに、行き過ぎだという不平が出てもおかしくない。米国のマスコミも概して批判的だ。仕事先で人種、肌色、宗教、国籍、性別による差別を禁じた人権法にもそぐわないという見方もある。しかし、韓国選手らはどのような条件の下でも適応力が優れている。しかもLPGAの主要大会で、これ見よがしに優勝演説とインタビューを英語でこなす女子ゴルファーが多くなるのも、悪い気分はしないだろう。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com