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[オピニオン]詐欺師議員、李漢正

Posted July. 19, 2008 09:25,   

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検察が明らかにした創造韓国党の李漢正(イ・ハンジョン)議員(57)の追加の起訴容疑を見ると、一言でいって、天才詐欺師を思わせる。彼は、ハンナラ党、民主党にも顔を出し、創造韓国党の比例代表2位になった後も、金融監督院副院長を詐称した。希代の詐欺行為は、比例代表の公認の見返りに、党に5億9000万ウォンを渡し、刑務所で議員バッチをつけることで頂点に達した。

◆裁判記録によると、彼は24歳の時、宿屋の娘を高速バス会社の経理社員に就職させてやると言ってだまし、2万ウォンを取った。3年後には、放送局の総務部長を詐称して、精肉店の主人から牛肉6キロをだまし取った。放送記者を偽ってカネをだまし取ったり、「中部地方国税局長をよく知っている。税務調査をすれば、このホテルや社長は終わりだ」と脅して、京畿道利川(キョンギド・イチョン)のMホテルの宴会場利用料139万ウォンを支払わなかったりもした。00年、民主国民党候補に出馬する時は、「世界の大物、利川の自慢」という選挙広報物にビル・クリントン元米大統領や江沢民・元中国国家主席と一緒に撮ったように合成した写真を載せた。

◆憲法64条は、「国会は議員の資格を審査し、懲戒できる」と規定している。国民が選出した議員の身分であるため、「最高懲戒」である除名は、在籍議員3分の2以上が賛成しなければならないと要件を厳格にしているが、資格審査は憲法の「命令」である。国会議員1人にかかる税金だけでも、1年に、歳費1億670万ウォンを含めて約4億7000万ウォンにもなる。にもかかわらず、議員たちの「大目に見合う」風潮で、憲法の資格審査の条項は、ただの置物にすぎないのが実情だ。

◆李議員が議員辞職を拒否すると、創造韓国党は総選挙直後、「私たちも被害者だ」と言って、最高裁判所に当選無效の訴訟を起こした。詐欺師の金を受け取って議員職を売った過ちを、このように訴訟で覆い隠すことはできない。しかし、判決がどうなるか気がかりだ。公認献金捜査も最高裁判所まで進めば、少なくとも6ヵ月はかかる。その間も李議員は、国民の代表だと言って、歳費を受け取るだろう。そうはさせられない。国会はただちに、李議員の資格を審査すべきだ。明らかになった裁判記録だけでも、議員職除名に値する。

金昌赫(キム・チャンヒョク)論説委員 chang@donga.com