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盧前大統領、「すべて私が指示したこと、記録は返還する」

盧前大統領、「すべて私が指示したこと、記録は返還する」

Posted July. 17, 2008 08:30,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が、退任時に無断で持ち出した大統領記録を返還する意思を表明した。

盧前大統領は16日午後4時30分頃、自身のホームページに、「李明博(イ・ミョンバク)大統領への手紙」というタイトルで原稿用紙5枚分の文章を掲載し、「すべて私の指示で起ったことだ。私に責任を問い、力のない実務者たちを『見せしめ』にすることがないようにしてほしい。記録は、国家記録院に返還する」と述べた。

国家記録院は15日に、「盧前大統領側が、無断で不法搬出した大統領記録を18日までに返還しなければ、関連法令によって措置するほかない」という最後通達を突きつけていた。

盧前大統領サイドの金慶洙(キム・ギョンス)秘書官は、「16日未明、盧前大統領が直接、手紙を作成し、午前11時に秘書陣会議で返還を最終決定した。国家記録院には、18日までに『e支援』記録の写本を回収するよう公文書を送った」と話している。

▲前職大統領だから大目に見ろ?〓盧前大統領の手紙は、前職大統領として閲覧権の保障という礼遇をしてくれると考えたが、李明博政権が、検察に告発する方針など、強硬に出たため、持ち出した大統領記録を返還せざるをえないという要旨で構成されている。

盧前大統領は、「(李大統領の)『前職大統領を礼遇する』という言葉がまだ耳に鮮明であり、今の苦しい境遇が到底実感できない。私が李明博大統領を誤解していたようだ」と述べている。

また、盧前大統領は、「私が閲覧できる私の国政記録を見ることが、なぜそんなに不満なのか」と反問した。

これに対して、大統領府関係者は、「前職大統領に対する礼遇は、法の前で平等という法治に優先するものではない。明白な不法行為を犯した後、実務陣を『見せしめ』と表現して不法を美化することは、本質を覆い隠すことだ」と反駁した。

また、同関係者は、「不満かどうかの問題ではなく、前職大統領が法を無視して、不法に記録を持ち出したことが本質だ。閲覧権の主張以前に、搬出と所有自体が不法という深刻さを盧前大統領は認識できていないようだ」と述べている。

▲自分のせいvs他人のせい?〓盧前大統領は、「前職大統領を礼遇する文化だけは、伝統を確固にするというのが、李大統領が先に言い出した言葉だ。会う度に電話の度に何度も言っていた。その言葉を信じて先日電話をかけ、善処を待った」と述べている。

しかし、大統領府関係者は、「これまで数回にわたって、記録の原状回復を電話や公文書などを通して要請したが、その度に断ったのは誰か。今になって他人のせいをするのは、まったく理解できない。不法に対する善処を待つなら、それは前職大統領に対する礼遇を超えた『特恵』にすぎない」と反駁した。



mhpark@donga.com