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「乳母車で機動隊とにらみ合った主婦」巡りネットで議論白熱

「乳母車で機動隊とにらみ合った主婦」巡りネットで議論白熱

Posted June. 28, 2008 08:34,   

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米国産牛肉の輸入反対デモに参加した30代の主婦が赤ん坊を乗せた乳母車を前面に押し出し、警察機動隊の散水車を撤退させた事実が明らかになり、論争を巻き起こしている。オンラインでは「幼い子供をデモのツールとして利用してもいいのか」という批判の声が上がっている一方、「自分を犠牲にしてまで市民のために尽くした」という向きもある。

警察は26日午前1時40分ころ、ソウル鐘路区(チョンノク)のセムンアン教会前に散水車2台を配置した。道路を埋め尽くしたデモ隊を解散させるためだった。

まず約10分間撒水した後、散水車の再稼動を準備する合間を縫って、同主婦が赤ん坊を乗せた乳母車を押して突然散水車の前を立ちふさがった。

警察は「赤ん坊が危険にさらされかねない」といい、人道にどけるように要請したが、同主婦は「散水車を引き揚げなければ、私も一歩も動かないつもりだ」といい、頑なな姿勢を崩そうとしていなかった。

周りに居合わせていたデモ隊が手助けした。デモ隊は、戦闘警察隊(日本の機動隊)が駆けつけてくるや、直ちに乳母車を囲んで接近を阻止した。警察は、周りの目を意識し腕力こそ使わずにとことん同主婦を説得したが無駄だった。30分間の押し問答の末、警察は結局散水車を現場から撤退させた。

25日夜、世宗路(シェジョンノ)の十字路近くに乳母車を押してきて一緒にデモに参加していた40人あまりもデモが激化するに伴い、一時危険な状態に陥った。

警察がデモ隊を太平路(テピョンノ)方向に追い込み、後方で子供たちと気を抜いてのんびり座っていたいわゆる「乳母車の主婦たち」に向かって100人あまりのデモ隊が押し寄せてきたのだ。幸いなことに、この過程でデモ隊と警察が「乳母車の主婦たち」に気づき、できるだけ衝突は避けたことから怪我などの被害はなかった。

このようなニュースが知られるや、ポータルサイトには「意思決定権のない赤ん坊」をデモのツールとして利用する行動は問題だという批判の書込みが殺到した。

27日、ネイバーに書込みを掲載したID「kaida51」は、「子供は母の所有物ではない。当時、乳母車の中で恐怖に震えていたはずの子供のことを考えてみたのか」と問い返した。

ID「genech」は、「子供を人質のように利用するのはあんまりだ。子供を育てる立場でとうてい理解できない」と非難した。

一部のネットユーザーは「危険なデモ現場に自分の子供を連れていくなんて、本物の母親なのか疑わしくてならない」という書込みを載せている。

一方、主婦たちのネットサイトである「82クック」とポータルサイト「ダウム」のネットカフェである「乳母車部隊」には、この女性の行動を支持する書込みもある。

ID「ワンイとホヤマミ」は、「涙が出る。自分の大事な子供を連れてまで散水車の前を立ちふさいだ母親の切羽詰った思いがひしひしと伝わってくるようだ」と話した。

ID「雪だるま」は、「週末に母親たちが前面に出れば、(警察の)警備部隊が婦警に取って代わるだろう」と主張した。



sukim@donga.com