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覆面姿でぱちんこを使う「暴力デモ屋」

Posted June. 28, 2008 08:34,   

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ろうそく集会が暴力デモへと変わった25日午後11時半、ソウル鐘路区(チョンノグ)セムナン教会の路地。一番先頭に立って警察機動隊と対峙していた20人あまりの人たちがいきなりせわしく動き始めた。彼らはどこから手にしたのか、長さ10メートルのロープ2本を持ってきては機動隊バスに引っ掛けた。

群衆は彼らの指示に従って一列へと並び、力を入れてロープを引っ張った。先頭グループは力ずくで引っ張るだけではなく、要領をもって方向を変えながら引っ張り、重いバスを動かすのに成功した。

最近、鉄パイプまで登場するなど、デモの様相が過激化し、深夜の暴力デモを主導する彼らの影響力が強まっている。彼らは「非暴力」を叫ぶデモ参加者はもとより、狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)国民対策会議など、集会を主導する団体の関係者たちとも区別される。警察は過激な暴力デモの尖兵の役割をする彼らの身元の把握に一苦労している。

26日夜、鐘路区世宗路(セジョンノ)交差点でも、帽子をかぶってマスクをつけた20人あまりの男子のデモ隊が目を引いた。彼らは警察に向かって砂をまき、朝鮮(チョソン)日報の系列会社であるコリアナホテルに詰め掛けては、器物を壊し、警備職員に暴行を加えた。

25日と26日の二日間の集会では、鉄の玉を取り付けたぱちんこをはじめ、鉄パイプや石ころを詰めたペットボトル、レンガなど、大きな怪我を招きかねない致命的な「武器」を手にしたデモ隊が目に付いた。

暴力を主導する彼らのほとんどは20代や30代の若い男性だが、40、50代も混ざっていた。警察は、彼らは単体の関係者ではなく、さまざまなネット掲示板で暴力を主張する人たちが直接街頭まで出たものと見ている。

警察では、暴力デモで連行された人々のうち、失業者やホームレスなど、最近の経済状況と自分の立場などに不満を抱いている「社会への不満勢力」が含まれていることにも注目している。

彼らはさまざまな団体の活動家たちとは異なって、顔が知られておらず、警察が暴力デモの現場で写真を撮っても、身元の把握は容易ではない。

いわゆる、「専門的なデモ屋」が参加しているという見方もある。暴力デモで悪名を轟かせた06年の平澤(ピョンテク)米軍基地での反対デモや、07年の自由貿易協定(FTA)への反対デモなどをくまなく経験した専門的なデモ屋が参加しているという見方もある。

警察の情報関係者は、「デモ経験の多い人たちが最近、主導的に参加し、集会がかつてとは異なって、過激化、組織化している」と指摘した。



sukim@donga.com