Go to contents

同点…勝ち越し点…同点…最後はMFラムが決めた ドイツが決勝進出

同点…勝ち越し点…同点…最後はMFラムが決めた ドイツが決勝進出

Posted June. 27, 2008 03:14,   

한국어

番狂わせを演じたい思いは強かったが、貫禄の壁を越えることはできなかった。

ユーロ(欧州選手権)2008の準決勝・ドイツ対トルコ戦は、ドイツの3−2の逆転勝ちに終わった。

ドイツとトルコは、サッカー以外の問題でも神経を尖らせた。旧西ドイツが経済復興期に多くのトルコ人の移住労働者を雇用してから、ドイツ内のトルコ人が増えた。しかし、最近、ドイツ内では、トルコ人がドイツ人の仕事を奪っているという認識を広がり、両民族間の感情はとげとげしい。一部のマスコミは、準決勝を控えて「民族主義の対決」という表現まで使った。

26日、スイス・バーゼルのセイント・ヤコブパークで行われた試合では、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング5位のドイツの優勢が予想されたが、主力メンバーが故障や警告累積などで大挙欠場したトルコ(20位)が、むしろ積極的な攻勢に出て前半を支配した。

トルコは前半22分、FWセミフ・シェンテュルクが放ったシュートがクロスバーにあたって跳ね返されると、DFウグル・ボラルがこれを押し込んで先制点を挙げた。ドイツは、後半33分、MFバスティアン・シュバインシュタイガーがゴールを決めて追いついた。さらに後半33分には、FWミロスラフ・クローゼがヘディングで合わせて勝ち越し点を決めた。しかしトルコは、後半41分、セミフ・シェンテュルクが再び同点ゴールを決める闘魂を見せ付けた。

勝負を分けたのは、ドイツのDFフィリップ・ラームだった。試合終了直前の後半45分、味方選手とパスを交わしながらゴール前まで運び入れ、最後はトルコのGKの脇を潜り抜ける決勝ゴールを決めた。

ドイツは1972年、80年、96年に続いて4度目の大会優勝を目指すことになった。ドイツの主将MFミヒャエル・バラックは、「前半は良くなかったし、後半も苦戦したが、われわれは精神力で勝利をもぎ取った。われわれは偉大な業績を目前にしている」と語った。

トルコのFWカズム・カズムは、「われわれは同僚たちに対して、信じられないくらいに強い信頼を持つことができた」と話した。トルコは負けたものの、9月から始まるワールドカップの2010年南アフリカ大会・最終予選での善戦に希望をつなげた。



bluesky@donga.com