異変があるからスポーツは楽しい。
26日午前3時45分、スイス・バーゼルのサンクト・ヤコブパークで行われるドイツとトルコのユーロ(欧州選手権)2008準決勝が関心を集めるのも、そのためだ。準々決勝で予想を破って強豪クロアチアを制して勝ち進んだ「トルコ戦士」たちが「戦車軍団」ドイツまで倒すことができるだろうか。
客観的な戦力では、ドイツが優位に立つ。ドイツは、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング5位でトルコ(20位)より一枚上だし、歴代戦績でも11勝3敗3分けと圧倒している。
ドイツは主将バラックを筆頭に、ポーランド血統のポドルスキとクローゼ、ベテランのノイビルら点取り屋たちが布陣する。攻撃的な性向のラームとフリッツが立ちはだかる守備ラインも堅固だ。今大会、これまでに戦力の損失もほとんどない。
半面、トルコはFWニハト・カフベジが大腿(だいたい)部を痛めて治療のために離脱しており、MFのエムレ・ベロゾールとトュメル・メティンらも故障で出場は無理だ。トゥンジャイ・シャンルやアルダ・トゥランなど主力のMFは警告累積で準決勝に出れないため、9人が欠場することになる。総体的な難局と言えそうだ。
今の状態ならドイツの圧勝が予想される。しかし、トルコは、ここ10年間、相手戦績では2勝1分けとリードしている勢いを頼りに、もう一度番狂わせを演じて見せたいと闘志を燃やしている。
通算4度目の優勝を目指しているドイツと初の4強入りを達成したトルコ。結果はどっちだろうか。
yjongk@donga.com