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北朝鮮、西海でまたミサイル示威

Posted May. 31, 2008 03:15,   

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北朝鮮が、30日午後12時30分頃、平安南道南浦市(ピョンアンナムド・ナムポシ)近隣の西海の椒島(チョド)沖合で、ミサイル1発を発射した。

北朝鮮のミサイル発射は、今年3月28日に同地域で海軍艦艇を動員して、短距離誘導弾3発を発射して以来のことだ。

韓国政府筋は、「北朝鮮が発射したミサイルの種類や落下地点などについては、関連情報の入手過程が公開される恐れが高いため明らかにできない」と言いつつ、「北朝鮮のミサイル発射が通常の訓練なのか、韓国に対する圧迫用なのかを把握する一方、北朝鮮軍の動向などを綿密に検討している」と述べた。

韓国軍筋によると、北朝鮮が発射したミサイルは、3月に発射した射程約40キロの旧ソ連製スティックス対鑑ミサイルと同一か類似の短距離誘導弾だという。

椒島は、北朝鮮軍のミサイル試験発射基地が配置されており、各種ミサイルの発射実験が行なわれている所だ。

別の政府当局者は、「北朝鮮軍が、北方限界線(NLL)近くで軍事的緊張と不安を造成するためにミサイルを発射したと見ている。これは、最近、対米、対韓情勢に強硬な立場を固守している北朝鮮軍部が主導したものと分析される」と述べた。

一部では、北朝鮮核問題の交渉で、核廃棄の対象をめぐる米朝間の見解の相違が明らかになっている中、ミサイル発射が行なわれたことから6者協議を狙った対米圧迫用という分析が出ている。

米国産牛肉輸入再開問題で混乱している韓国世論を分裂させるための計算が敷かれているという見方もある。

このような面で、北朝鮮の警備艇が今年に入って、4度も西海NLLを侵犯したことも、韓国に対する圧迫戦を本格化するための信号弾という観測が提起されている。

また、北朝鮮は30日、軍部名義の電話通知文と朝鮮労働党機関紙である労働新聞の論評を通じて、3月末以降続けてきた韓国への圧迫の水位を高めた。

南北軍事実務会談・北朝鮮側団長の朴リムス大佐は、電話通知文で「李明博(イ・ミョンバク)政府が、軍部と右翼反共団体を動員して、北朝鮮の体制と制度を悪辣に誹謗・中傷する反共和国ビラ散布行為に熱中している」と主張したと、朝鮮中央通信が報じた。

朴団長は通知文で、「ビラ散布を含むあらゆる心理戦を止め、一切の敵対行為を終わらせることは、6・15共同宣言と10・4宣言履行のための南北軍事会談や接触で、双方が誓約した軍事的合意だ」と主張し、韓国側を非難した。

労働新聞も、「南朝鮮当局の反民族的な実用主義を断罪する」というタイトルの「論評員の文」を掲載し、李明博政府の北朝鮮政策を一つ一つ批判し、「実用主義などでは、いつになっても南北関係は解決できないだろう」と主張した。