Go to contents

EU「原油高で幅を利かせているロシアに歯止めを」

EU「原油高で幅を利かせているロシアに歯止めを」

Posted May. 27, 2008 08:53,   

한국어

「エネルギー資源を政治的なバネにしようとするロシアの出鼻をくじけ」

6月26日ロシアのハンティマンシ市で開かれる欧州連合(EU)—ロシアの首脳会談を控え、欧州諸国の代表らに下された政治的な特命だ。

モクスワタイムズ紙は26日付の記事で、「欧州とロシアの協力関係を位置付けたパートナーシップ協力協定(PCA)の改正が今回の首脳会談の主要議題」と報じている。

PCAは、昨年すでに効力切れとなったが、双方の意見の隔たりから改正案をまとめられずにいる。協定の改正が先送りされているうちに、原油高を追い風にして資源大国として影響力を強めているロシアは、今年2月ウクライナ経由の天然ガスを遮断したことから、欧州諸国は寒さの恐怖に襲われた。

さらにロシアは、石油とガスの輸出によって得た金で、欧州のプライドを傷つけている。先月、プーチン(現首相)前ロシア大統領は、退任前に「ロシアの国内総生産(GDP)規模がスペインとイタリアをすでに抜いており、近いうち英国を追い越し、世界6位になるだろう」と豪語した。

ロシアのGDPの4分の1は、天然ガスの輸出から得ている。欧州は、天然ガスの大量の買い手市場であり、ロシアを潤わせた主要顧客だ。にもかかわらず、今では欧州諸国は最近原油価格の急騰を受け、跳ね上がったガスを購入するためロシアの顔色を伺うことを余儀なくされている。ロシアはガスを武器にこれらの国に、ガス遮断や欧州通常兵器削減条約(CFE)の不履行、ミサイル配備などの脅迫までしている。

このため、今回の首脳会談を前後に欧州諸国は「ロシアの出鼻をくじく」と息巻いている。

特に、5月に就任したばかりのメドベージェフ大統領が、プーチン前大統領の政策軌道に乗る前に機先を制しなければという差し迫った思いが感じられる。

EU執行委員会は、ロシアの反市場的な態度を連日のように非難しており、「ロシアは世界貿易機関(WTO)に加盟する前に市場をより開放すべきだ」と迫っている。

ロシアが輸出用木材に課する税金や欧州航空会社がロシアの領空を通過する際に払う通過税、欧州産牛肉の輸入禁止なども撤廃しなければならないというのが、欧州諸国の主張だ。

今回ロシアを訪問するマルコ・フランコEU代表団長は、「欧州諸国が交渉で不利なのではないのか」という質問に対し、「ロシアが声を張り上げたところで、その主張にすべての人々が同じ考え方を持つわけではない」と自信をにじませた。



viyonz@donga.com