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「牛肉輸入で韓国滅びる」デマメール、小学生にまで無差別流布

「牛肉輸入で韓国滅びる」デマメール、小学生にまで無差別流布

Posted May. 07, 2008 08:17,   

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仁川(インチョン)のある小学校4年生のペク某さん(11)は2日前、友人から2度、携帯電話にメールが送られてきた。「李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島(ドクト、日本名=竹島)を売り飛ばした」、「牛肉を輸入すれば、韓国は滅びる」という内容だった。ペクさんの両親は、娘の友人がインターネットで流布されている一部のデマをメールで送ってきたことを知り、当惑した。

最近、ネットには、ある小学生が今月初めに書いたという「狂牛病(牛海綿状脳症=BSE)」というタイトルの絵日記を写した写真が流れている。この日記には、「これをどうして知ったの?テレビで見たの?大統領は○○以下のようね」と、日記を書いた児童をほめる教師のコメントも書き込まれている。写真には「小学生でも狂牛病の危険性を知っているのに、政府だけがわかっていない」というコメントもあり、政府を愚弄する形で流布している。

最近、物議を醸している各種「社会的怪談」が、ネットや携帯電話のメールを通じて、幼い児童にも流布している。中高生だけでなく、小学生もネット怪談や携帯電話のメール怪談にさらされ、歪曲・誇張した情報を事実と信じて行動する姿が目につく。

最近、子どものためのネットポータル「Yahoo!キッズ」や「ジュニア・ネイバー」などにも、「狂牛病(BSE)怪談」、「独島怪談」、「ネット総量制怪談」などのいわゆる5大ネット怪談が、相次いで掲載された。

これらの内容のうちかなりの数は、実際に小学生が書き込んだというよりも、「政府の政策が子どもたちの健康を脅かしている」という感情的な部分を触発するために、小学生を装って書かれたものだという分析も出ている。

大統領府が、子どものために作ったサイト「子ども青瓦台」には、「私たちは、狂った肉を食べたくないです。助けてください。まだ、小学校も卒業していません。まだ死にたくないです」と書き込まれた。一部のネットユーザーは、「内容や言葉遣いが、小学生だとは思えない」というコメントをつけている。

内容面でも、デマの流布からさらに、「3月17日、団体登校拒否(または休校)」、「×××ブランド10日間禁食」など、具体的な「行動指針」まで登場している。

ネットに掲載された「父親と娘の会話」というタイトルのある行動指針は、親に「私は今、狂牛病(BSE)に極度の不安を感じています。私が安心できるように、お父さんが論理的で科学的な資料を探して、私を説得してください」と言うように煽っている。

この指針は、「みなさん、あなたたちが幼いために国家に参加する権利がないなら、参加できる個人(両親)を刺激するのも一つの案です」と表現しており、政治的意図がうかがえる。

京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)に住む朴某さん(45)は、小学校6年生の息子が、「狂牛病(BSE)について説明してほしいと言ってこの行動指針を見せ、ぞっとした。大半の親は、ちゃんと答えることができないだろう。それでは、子どもは誤った偏見を実際に信じるのではないか、心配だ」と語った。

いっぽう、教育科学技術部(教育部)は7日、緊急の市・道教育監会議を招集し、小中高校生の間にBSE怪談が流行し、一部の学生が集会に参加している問題点への対策を話し合う。

教科部は、「『5月17日、小中高校休校説』が根拠なく広がり、青少年たちが大挙して集会に参加することに対して、金道然(キム・ドヨン)長官が、市・道教育監と対策を話し合うだろう」と述べ、「17日に無断欠席する学生は、校則によって制裁を与える。各市道教育庁が、関連授業や学生指導の強化など、具体的な対策を施行する予定だ」と明らかにした。