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平壌市民、聖火リレーの道を手で拭く

Posted April. 29, 2008 08:17,   

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28日午前、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に到着した北京五輪の聖火は、昨年10月、南北首脳会談のためここを訪れた盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領よりはるかに熱烈な歓迎を受けた。

盧前大統領の訪問当時は、約10万人の群集が6キロの沿道に立ち並んで歓迎したが、聖火は20キロの沿道に並んだ数十万人の歓呼を受けた。

中国官営新華社通信は28日、「金正日(キム・ジョンイル)総書記が聖火リレーについて、数回にわたって指示を出した」と報道し、北朝鮮が今回の聖火リレーに大きな政治的な関心を持っていることを示唆した。

新華社通信は、「平壌の市民らが未明から中国大使館前をはじめ、聖火が通る道を手で拭いた」と報道した。さらに、北朝鮮は経済難にも関わらず、聖火リレーの道のほとんどの区間にアスファルトを敷き直し、周辺の建物の外壁も新しく塗り直した模様だ。

米CNN放送は、街頭で紙に印刷された中国国旗(五星紅旗)と五輪旗、人民共和国旗(人共旗)を振りながら歓呼する平壌市民の姿を放映した。舞踊団と音楽隊も随所で見かけた。北朝鮮は中国から五星紅旗と人共旗をそれぞれ1万個ずつ注文して持ち込んだという。

聖火リレーには、1966年ロンドンW杯8強の主役である朴ドゥイク氏を皮切りに1999年世界陸上選手権大会女子マラソン金メダリストのチョン・ソンオクまで、80人のランナーが参加した。56人は北朝鮮側が選定し、12人は中国人留学生、華僑、外交官らで中国側が選定し、残りの12人は五輪協賛社が派遣した。

各国の聖火リレーが厳重な警備の中で進められたのに対し、平壌ではランナーごとに6人前後の護衛隊だけが付くなど、対照的な姿を見せた。

また、ソウルと違って、平壌では200人ほどの中国人と華僑だけが出発行事の時に姿を現した。北朝鮮にいる中国人留学生は、金日成(キムイルソン)大学で韓国語を学ぶ約100人がほぼ全部だからと見られる。

中国のマスコミは、特に、牡丹峰(モランボン)にある「中朝友誼塔」前の聖火伝達式に注目した。この塔は中共軍の韓国戦争参戦を記念して建てられたもので、中国の劉曉明・駐北朝鮮大使がここで24番目のランナーとして聖火を手に走った。新華社通信は、「歴史と伝統を継承拡大し、両国の伝統的な友情を深めるもの」と解説した。

中国CCTVは、聖火リレーがスタートする時から特派員を中継で結び、平壌の異例的な歓呼の熱気を時々刻々と伝えた。



zsh75@donga.com