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[オピニオン]政治食客

Posted April. 28, 2008 09:16,   

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「猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙に落ちれば人でもない」

長官級の待遇に加え、あらゆる特典を享受する現役議員の贅沢さと、コネが断ち切れた元議員の転落ぶりを比べて、政治家たちがよく口にする言葉だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領も、当落をいずれも経験した。李大統領が先週金曜日、ハンナラ党所属議員(第17代)のうち第18代総選挙で落薦・落選した人たちを大統領府に呼んで夕食会を開いたのも、「易地思之」を感じさせる。「電話をかけようと思ったが、何を言っていいかわからず、時が過ぎた」という言葉に、情がうかがえる。

◆夕食会である元老級議員は、「21世紀は環境の時代であり、キーワードの一つがリサイクルだ」という言葉で、落薦・落選者に対する人事配慮を注文した。別の重鎮議員は、「アウト・オブ・サイト、アウト・オブ・マインド(目に見えなければ忘れる)」と言って、「しばしば呼んでほしい」と言った。冗談まじりだったが、大統領に「人事負担」を与える言葉とも聞こえる。

◆歴代政権の失敗は、「人事が万事」であることを体得できず、政治食客たちに重要な地位を戦利品のように分け与えたことと無関係ではない。事実上、大統領府が公企業の要職に食客たちを次々に送り込んだりもした。軍事政権では軍部出身、金泳三(キム・ヨンサム)政権では民主山岳会出身、金大中(キム・デジュン)政権では運動圏(親金大中運動圏)出身が、「天下り」をした。ある公企業の監事の地位を組織暴力団タイプの政治食客に与え、事務所に角刈りの青年たちが出入りしていたという声も聞こえた。

◆盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権では、「386」と左派出身がその地位を占めた。政権が替わって2ヵ月が経ったが、任期制を盾に踏ん張っている官辺団体と機関の中心は、大半が盧武鉉政権時代の政治食客たちだ。李大統領は、公企業の社長や幹部の人選と関連して、天下り人事を最小限にするという考えを示した。そして25日に、「民間の最高経営者の中で競争力のある人物を選んででも、(専門家中心に)進めなければならない」と明言した。大統領選挙陣営の中にも、専門性が認められる人がいるだろう。しかし、どうみても政治食客にしか見えない人々をふるいにかけなければ、公企業改革は終わったと見ざるをえない。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com