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[オピニオン]トロフィー・ワイフ

Posted April. 19, 2008 05:47,   

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「もう30分プラスして勉強すれば、夫となる人の職業が変わる」、「もう10分プラスして勉強すれば、妻となる人が変わる」、「大学で合コンをするのか、工場でミシンを踏むのか」。これは、「校訓40選」というタイトルでネットで紹介された高校の異色の校訓だ。「勤勉・誠実・正直」のような校訓を持つ世代としては、隔世の感がある。成績が優秀なら成功し、出世した男性や良い条件の女性に会えるという校訓が、近頃の世相を反映しているようだ。

◆トロフィーは、戦争で勝利した将軍に与えられる戦利品や記念品を意味する言葉だった。若くて美しい女性を最初にトロフィーに喩えたのは、米経済雑誌「フォーチュン」の1989年8月28日付けのカバー・ストーリーだった。中高年の百万長者が、年を取った糟糠の妻と離婚して、その後にめとった若くて美しい妻を「トロフィー・ワイフ(Trophy Wife)」と呼んだのだ。1994年、89歳の億万長者ハワード・マーシャルは、孫娘ほどの女性をトロフィー・ワイフに迎えた。雑誌「プレーボーイ」のモデルだったアンナ・ニコル・スミスは、マーシャルと63歳の年の差がある26歳だった。

◆女性の社会活動が増え、「トロフィー・ハズバンド」という新造語も生まれた。成功した女性が選んだ「金があり権力のある夫」を意味する言葉だ。女優のジェーン・ホンダの夫テッド・ターナーCNN創立者、人気モデルのシンディ・クロフォードの夫であるリチャード・ギア、さらには、ジャクリーン・ケネディの夫ジョン・F・ケネディ元米大統領も、「トロフィー・ハズバンド」に分類される。夫婦のうちどちらがトロフィーなのか区別しがたい「トロフィー・カップル」もある。ビル・クリントン前米大統領とヒラリー・クリントン上院議員が代表的なケースだ。

◆5月に退任を控えているロシアのプーチン大統領(56)が、32歳年下のトロフィー・ワイフと再婚するようだと、英紙テレグラフがロシアの新聞を引用して報じた。相手は、04年のアテネ五輪のリズム体操金メダルリストであるアリーナ・カバエワ(24)。カバエワは、ロシアの現役下院議員だ。プーチン大統領は、夫人リュドミラ(50)と最近別れたと報じられている。「百年偕老(夫婦仲むつまじく共に老いること)」はなくなり、多少成功すれば家を変え、大成功すれば妻を変えるという世相のロシア版か。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com