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ISSの李氏は「元気」、朝食終えて植物種子などの実験開始

ISSの李氏は「元気」、朝食終えて植物種子などの実験開始

Posted April. 12, 2008 03:52,   

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白鴻悦(ペク・ホンヨル)航空宇宙研究院長は、「ISSと宇宙飛行士任務統制センター(MCC)が交信した結果、李ソヨン氏は何の異常もなく元気だ。今のところ、任務遂行に何の問題もない」と話した。

李氏は眠りから覚めた後、ISS運営委員会があらかじめ決めておいたメニューで簡単な朝食をすませた後、すぐ科学実験を始めた。

李氏はISSに到着した直後、実験台に設置した植物の種子とショウジョウ蝿が入った実験装備を観察し、無重力状態で種子とショウジョウ蝿にどのような変化が起きるのかを確かめた。李氏は帰還するまで種子とショウジョウ蝿の変化を継続して観察することになる。

また、無重力空間で自分の顔がどのように変わったのかを確かめるため、直接写真を撮る実験も行った。顔の撮影は6秒間隔で1度に20回ずつ行い、撮影された写真が入ったメモリーチップは、地球に戻る時に持ち帰る。

持ち帰った写真は、韓南(ハンナム)大美術学部のチョ・ヨンジン教授チームが精密分析を行う。チョ教授チームは、無重力状態にいる李氏の写真撮影を助けるため、ベルクロテープがついた宇宙飛行士向けの靴を製作して送った。

教育科学技術部によれば、李氏が「宇宙飛行士の日」である12日には、地球から持って行った韓国式宇宙食品で、ISSで宇宙晩餐を開くという。

宇宙飛行士の日は、世界初の宇宙飛行士であるユリ・ガガーリンが1961年4月12日、「ボストーク1号」に乗って初めて宇宙に行ってから無事帰還した日を記念して作られた。

李氏は同日、韓国食品研究院、韓国原子力研究院など政府研究所と大象(テサン)、CJ、オトゥギなど韓国の食品会社が共同開発した宇宙キムチ、宇宙ご飯、宇宙みそ汁、宇宙唐辛子の味噌などで、他国の宇宙飛行士たちに夕食をもてなすことになる。

宇宙キムチは缶詰で、宇宙みそ汁はチューブ型容器にお湯を入れてストローで飲む。

夕食を終えてからは、放射線で滅菌した生食バーと水正果(スジョングァ)、紅参茶、緑茶など宇宙デザートが用意される。宇宙飛行士がおやつで食べる宇宙ラーメンは、攝氏70度の水で5分ばかり調理すれば食べられる。

李氏は、このような宇宙食品を2回にわたって評価を行うが、その資料は今後、韓国企業と研究所の宇宙食品開発に利用される。今まで、ロシア、米国などで開発された宇宙食品は300種あまりで、この中で実際に使われる宇宙食品は100種あまり。

12日には新しい科学実験も始める。

李氏はまず、無重力状態で5kg以下の物体の質量を測定する宇宙秤をテストし、無重力状態で宇宙環境が目と心臓に及ぼす影響を調べる眼球圧測定実験もする。宇宙秤は韓国の研究陣が開発したもので、今後ISSの公式認証を受ければ、ISSで引き続き使われることになる。

この他に、「沸く石」という意味の「ゼオライト」を、無重力空間で高い精密度で作る実験も行う。ゼオライトは、目に見えない小さな穴がたくさんあり、分子ろ過器として使われる。李氏が宇宙で高純度で作る1g分量のゼオライトは、西江(ソガン)大化学科のユン・ギョンビョン教授チームが利用し先端材料を作る計画だ。

13日午後7時57分から7分ほど、李氏が乗っているISSが韓半島上空を通る。李氏は打ち上げの前に、「この時間にISSから韓半島を見下ろして手を振る」と言った。

8時5分までは、京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)のハングァン高校の学生たちと無線通信も試みる。

李氏は18日まで、ISSで18種の宇宙科学実験など宇宙任務を遂行した後、19日午後2時8分、米女性宇宙飛行士のペギー・ウイットソン、ロシア宇宙飛行士のユリ・マレンチェンコと一緒に帰還船に乗ってISSから分離され、午後5時38分、カザフスタン草原地帯に着陸する予定だ。

一方、地上で交信任務を担当しているコ・サン氏は、ドッキングが成功した後、この1年間トレーニングを受けて来たガガーリン宇宙飛行士トレーニングセンターから毎日、MCCに移り、李氏の実験を手伝うことになる。



kunta@donga.com dream@donga.com