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中国航空会社の操縦士が「貴族スト」

Posted April. 05, 2008 04:03,   

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今年に入り中国では、航空会社の操縦士らのストライキが相次いでいる。中国で操縦士は年間10万〜90万人民元(約150万〜1300万円)の高い年俸を受けており、そのため、それらのストライトは「貴族ストライキ」という非難を買っている。

しかし、中国政府はそれらの労使紛争に介入しないという姿勢を取り、胡錦濤国家主席・執権第2期(07年末〜2012年末)の新しい「労使観」をうかがわせている、との評価もある。先月31日、中国東方航空(MU)雲南分社に所属するおよそ50人の操縦士は、乗客を乗せて目的地の昆明・麗江・大理・西双版納空港付近まで飛行した後、いっせいに出発地に戻ってきた。

それらは「悪天候によるもの」と回航の理由を説明しているが、他の航空会社の飛行機はいずれも正常に着陸しているとの点から、疑う余地なく悪天候を口実にしたストライキだった。小都市を結ぶ支線(短距離路線)の操縦士らがストライキに乗り出したのは、大都市を結ぶ幹線(長距離路線)の操縦士より処遇が悪いからだ。

中国では、国内線・幹線の操縦士の年俸が平均20万〜40万中国元で、国際線の操縦士は最高96万中国元を受ける場合もあるが、国内線・支線の操縦士らは10万〜20万中国元を受けているもようだ。その操縦士らのストライキで、およそ1800人の乗客が当日目的地に着くことができなくなるなど、空港がごった返していたとされる。

しかし、中国のCCTV(中央テレビ)が4日に報じたところによると、航空会社に対する管理監督を引き受けている中国民航総局は3日、「東方航空側が天気の影響を理由に回航したと公表し、(労使紛争に)介入する意図がない」との立場を表明した。

これに先立ち先月14日にも、上海航空に所属するボーイング737担当の操縦士ら約40人が、処遇の改善を求めて集団休暇に入り、当日のフライト全便が一斉にキャンセルとなった。



orionha@donga.com