Go to contents

北朝鮮「人権報告者の任務延長は政治謀略」

北朝鮮「人権報告者の任務延長は政治謀略」

Posted March. 31, 2008 03:03,   

한국어

最近の開城(ケソン)工業団地内の南北経済協力協議事務所の韓国政府関係者追放や西海(ソヘ=黄海)ミサイル発射など、韓国への攻勢を強めている北朝鮮は、29日も国際社会と韓国を非難した。

北朝鮮外務省は国連人権理事会で、北朝鮮の人権状況を調査する特別報告者の任務延長などを定めた決議案が採択されたことに対して、「米国に便乗した欧州連合(EU)と日本の反共和国(北朝鮮)に対する政治謀略策動の産物だ」と規定し、「断固として全面排撃する」と主張した。

北朝鮮の外務省報道官は29日、朝鮮中央通信記者とのインタビューで、「我が共和国の『人権状況』を非難し、幽霊のような特別報告者の任務を1年間延長する内容の『決議』が採択された」とし、「(決議案は)虚偽と捏造で一貫した政治的謀略文書だ」と主張した。

さらに、米国と日本の「人権問題」を問題視した。同報道官は、「米国は、『特大の人権蹂躙国』で、日本は『前代未聞の反人倫犯罪行為に対する責任を回避』している。我が社会主義社会における人権は、法的かつ制度的に徹底して担保されている」と強調した。

いっぽう、北朝鮮は同日、将官級会談北朝鮮側団長(金ヨンチョル中将)名義で、韓国側に送った電話通知文で、金泰栄(キム・テヨン)合同参謀議長の核攻撃対策に関する発言を「先制攻撃の暴言」と主張し、謝罪と発言の撤回を求めた。

また、「(韓国側が)要求に応じない場合、すべての南北対話と接触の中止を望む韓国側当局の考えとして受け取る。我が軍隊は、軍部関係者を含む韓国側当局者の軍事境界線の通過を全面遮断する断固たる措置を取ることになるだろう」と明らかにした。

韓国国防部の関係者は、「北朝鮮側の意図に巻きこまれず、原則的で毅然とした態度で対処するというのが大方のムードだ」としたうえで「答信を送っても、金議長の発言が事実ではないという遺憾表明の程度になるだろう」と述べた。

別の関係者は、「金議長は、核攻撃という最悪の状況を前提に、一般的な軍事措置の概念を言及した。北朝鮮側が言いがかりをつけている」と話した。

一方、政府は31日、外交安保政策実務調整会議を開き、北朝鮮の通知文に対して答申を送るかどうかなど、最近の北朝鮮の韓国への誹謗に対する対策を話し合う方針だ。

金議長は26日、国会人事聴聞会で、「北朝鮮が小型核兵器を開発して韓国を攻撃する場合、どう対処するか」というハンナラ党の金鶴松(キム・ハクソン)議員の質問に、「重要なことは、敵が核を保有している場所を確認し、打撃を与えることだ」と答えた。



ysh1005@donga.com kimhs@donga.com