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北朝鮮、間接の核申告を拒否 外務省談話で発表

北朝鮮、間接の核申告を拒否 外務省談話で発表

Posted March. 29, 2008 08:19,   

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北朝鮮の28日の外務省談話は、ウラン濃縮計画(UEP)とシリアの核協力に対する疑惑を「間接的にでも」認めることを要求する米国側に対して、公式的に「拒否」の意思を表明したと見ることができる。

UEPとシリアの核開発に手を貸したかという問題は、北朝鮮の核申告の最も重要な争点だった。北朝鮮が「過去」を認めるかどうかが、今後、北朝鮮が核を完全に廃棄する意志を確認できると判断するためだ。

北朝鮮は、二つの疑惑に対して何度も否定してきたが、今回の談話は、14日の米朝ジュネーブ会談後、北朝鮮指導部の「回答」を待つ状況で出された公式意見と解釈され、今後の6者協議がどのように進められるか注目される。

14日の米朝ジュネーブ会談で、米国側6者協議首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補(東アジア太平洋)と北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官は、間接的に認める案について合意に近づいたと伝えられたが、これに対して北朝鮮が否定的な回答をしたことになる。

また、26日(現地時間)の韓米外相会談後、柳明桓(ユ・ミョンファン)長官とライス長官が、北朝鮮に対して「忍耐が限界に近づいている」と言ったことに対して、「6者協議が膠着状態に陥った過ちは、北朝鮮にあるのではなく、(ないものをあると)無理強いをする米国にある」というメッセージを伝えようとしたものとみえる。

27日、ある外交筋は、「北朝鮮の今回の談話は、今後の思わしくない予兆になる恐れがある」とし、「公式にUEPを再否定することで、後戻りの道を断ったのではないか。これでは、米国の国内政治上、譲歩だけをするわけにはいかなくなる」と述べた。

また、別の情報筋も、「北朝鮮は今日、公式に(協議に)否定的な立場を表明したものだ」としたうえで、「すべての論議が振り出しに戻ったということを公式に確認した」と述べた。

しかし、北朝鮮の今回の談話は米朝交渉の過程の一部なので、推移を見守るべきだとする見方もある。北朝鮮が、「到底我々は認めることはできない」と米国を脅す一方、「他の解決策を出せ」とボールを渡したということだ。

また、米国情勢で見て、8月前に完了しなければならないという暗黙の「締め切り」を与えたことに対して、「交渉をすればするほど、ブッシュ政権の態度は、我々を失望させている」とし、そのような期限には縛られず、むしろ「焦っているのは米国」という考えを伝えて、自国に有利な方向に交渉を導くための戦略とみえる。

政府関係者は、「北朝鮮に6者協議の枠組みを壊そうとする意志はうかがえない。北朝鮮の本当の意図は何か、今後の協議過程を通じて推移を見守る必要がある」と述べた。



kimhs@donga.com