参与連帯など、全国540余りの団体からなる「登録金対策のための全国ネットワーク」は28日午後1時から、ソウル市庁前のソウル広場で集会を開き、教育当局に登録金問題の解決を促した。
同日の集会は、李明博(イ・ミョンバク)政権が不法暴力デモの関係者を厳罰するという方針を明らかにしてから、初めて開かれたものだ。このため、集会前から、ソウル広場の周辺には緊張感が漂っていた。
同日午後6時現在まで、物理的な衝突はなかったものの、同日の集会で都心のいたるところで激しい交通渋滞を引き起こした。
▲8000人余りが登録金の引き下げを要求〓同日の集会には全国各地から駆けつけてきた学生や父兄、市民団体のメンバーなど8000人余りが参加した。
午後1時ごろから全国教育大学や師範大学の学生1000人が鋻溪(チョンゲ)広場に集まり、李明博政権の教育政策を批判する事前集会を開いた。
つづいて3時から、21世紀韓国大学生連合と韓国大学総学生会連合、全国教育大学生代表者協議会所属の学生など7000人余りがソウル広場に集結し、登録金の引き上げに反対するパフォーマンスを披露した。
学生たちは金で作った学士帽をかぶって、「登録金1000万ウォン時代」を風刺し、地面に横たわったまま、「高騰する登録金のため死にたい」という気持ちを表現したりもした。
一人の復学生は軍服姿で登場し、「軍隊を除隊して復学しようとしたところ、登録金がうなぎのぼりで値上がりし、学校に通えないありさまだ」と訴えたりもした。
彼らは同日の集会で、△登録金の引き下げ、△学資金の無利子や低利融資の全面的な拡大、△透明な登録金制度の実施などを要求した。
デモ隊はこれに続き、午後5時30分頃からソウル広場をスタートし、乙支路(ウルジロ)2街を経て鋻溪広場まで、約2キロを練り歩き、7時頃解散となった。
▲警察、逮捕担当チームを投入〓不法デモを厳しく取り締まると予告した警察は同日、179中隊、約1万5000人の警察を集会の現場に投入した。
警察庁は同日のデモに先立って、「秩序維持ラインを犯すなどの些細な不法行為も、採証作業を行って、厳しく処罰する」と発表した。
特に現場には警察官からなる3つの機動小隊100人余りの「逮捕担当チーム」が投入され、主催者側と警察官との間で緊張感が高まった。
学生や市民団体は、「教育の権利を要求しているのに、逮捕担当チームを投入するなんて話にならない」と、警察の過剰な鎮圧に反発するなどした。
これについて、逮捕担当機動隊の金ジェウォン隊長は、「暴力デモへと変質したり、道路を占拠して市民の不便を強いたりしなければ、逮捕チームは投入しない」という原則を明らかにした。
警察はデモに先立って、順法集会を訴えるキャンペーンを実施することにした。
▲ソウル広場の無断占拠をめぐる議論〓同日、主催者側は一歩進んだデモ文化を示したが、ソウル広場を事実上、「無断で占拠」したという議論の余地を残した。
集会を主催した参与連帯は3月7日と18日の2回にかけて、ソウル市側にソウル広場の使用申込書を提出した。
しかしソウル市では、「ソウル広場は文化行事にのみ使用できる」として認めず、参与連帯は「いっそのこと、科料を支払う」として集会を強行した。
ソウル市はソウル広場を無断で使用した場合、使用料に20%を上乗せして科料を科しているが、金額は一時間当たりわずか15万ウォン程度だ。
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