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韓国ファンドが初の海外販売 未来アセットが5月にも香港で展開

韓国ファンドが初の海外販売 未来アセットが5月にも香港で展開

Posted March. 29, 2008 08:19,   

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未来(ミレ)アセットグループが早ければ今年上半期(1〜6月)中に、香港を皮切りに、海外で外国人を相手に、同グループが企画したファンドを販売する。韓国で作った公募ファンドが海外に輸出されるわけだ。韓国の資産運用会社が自社商品を海外で販売するのは初めて。

28日、同グループの関係者は、「域外ファンド設定と関連し、ルクセンブルク政府の承認手続きがほぼ終わった状態だ。最終承認だけが残っている」と発表した。同関係者は、「韓国の金融監督院と海外法人設立に対する調整を終えた後、早ければ5、6月中に、香港でファンドを販売できそうだ」と語った。

同ファンドの海外販売が始まれば、韓国企業が海外資本を誘致する簡単な経路が新しくできることになる。ファンド輸出国として韓国金融市場の位相も高まる。国際市場では現在、米国と欧州の資産運用会社が自国のファンドを販売している。

●輸出1号ファンド、承認手続きは大詰めの段階

朴鍱柱(パク・ヒョンジュ)未来アセットグループ会長は1月、職員たちに送った新年の挨拶で、「今年、資産運用会社は米国と欧州に販売網を構築し、ファンド海外販売の実質的元年にしなければならない」と語った。

未来アセット資産運用はすでに1年前から、ルクセンブルクで域外ファンド承認手続きを踏んで来た。ルクセンブルクは、世界20カ国あまりと金融商品交差承認協約を締結した国。このため、米国などの世界的な資産運用会社も、海外でファンド商品を売ろうとする時、ルクセンブルクでファンドを設定する。

未来アセットが輸出するファンドは、複数のファンドを一つのファンドに再構成する「アンブレラ・ファンド」だ。韓国の株式型ファンド、中国ファンド、インド・ファンド、アジア太平洋ファンドなど各地域に投資するファンドと、原材料、情報技術(IT)など特定部門や業種に投資する「セクター・ファンド」など合わせて九つのファンドが、同ファンドの下位ファンドに編入される。

ファンド運用は韓国をはじめ、シンガポール、香港などにある未来アセット資産運用の現地法人が担当する。

●アジアから…欧州、米国にも販売網を構築

未来アセット側は、ルクセンブルクでの認可手続きが完全に終われば、すぐに香港でファンドを販売できるよう、香港内のシティ銀行、HSBC、ローカル銀行と接触し、販売網を構築している。続いて、シンガポール、台湾などアジア地域で販売した後、欧州と米国地域にも販売範囲を拡大する計画だ。

また、米国内ファンド販売のため、現地に実務陣を派遣し、関連手続きを踏んでいる。主に財務設計士(FA)を通じて販売される米国市場の特性を勘案し、FAを多数保有した主要銀行を対象に、パートナーシップを締結するため接触中であるという。

ある外資系資産運用会社の役員は、「香港、シンガポール、台湾などアジアでは、未来アセット・ファンドが成功する可能性が高い。しかし、ファンドの本場である米市場で成功するためには、同地域に合う接近方式を開発しなければならないだろう」と語った。



crystal@donga.com