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熱気高まる台湾総統選挙 「投票」で入院患者たちも外出届け

熱気高まる台湾総統選挙 「投票」で入院患者たちも外出届け

Posted March. 21, 2008 03:00,   

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台湾の総統選挙を2日後に控えた20日、与党民進党の謝長廷候補(62)と野党国民党の馬英九候補(58)は台湾第2の都市の南部、高雄で激戦を繰り広げた。

北部に比べて相対的に立ち後れている南部地域は、独立的気質の強い台湾本土の人たちが主に暮らしており馬候補の支持率が圧倒的に高い首都の台北とは違い、民進党と謝候補が自信を持って臨んでいる地域だ。

馬候補は同日、ランニングメートである蕭万長副総統候補と終日、高雄市内を回りながら「苦しかった8年間(陳水扁総統政権期間)をもう終わらせましょう」と訴え、謝候補に対する攻略に集中した。

謝候補も同日午後、高雄に行き街頭パレードを行いながら南部地域の票固めに乗り出した。

選挙が終盤を迎えるにつれ、相手候補の支持者を奪い取るための「公約模写」と「発言水位の高揚」も絶頂に達している。

対中国協調路線を強調してきた馬候補は、中国が引き続きチベットを無力で鎮圧すれば、オリンピックをボイコットすると述べた。外省人(中国大陸出身者とその子孫)である馬候補が、あまりにも中国に対して融和的な姿勢ではないかという有権者たちの憂慮を払拭させるための発言だ。

一方、チベットでのデモに対する中国の武力鎭圧を強く批判してきた謝候補は「オリンピック参加は私たちの権利なのに、なぜ自ら諦めるのか」と述べ、有権者を混乱させた。

その間、両岸関係に強硬の立場を見せてきた民進党と謝候補は選挙を数日後に控え「三通(通信、通商、通航)を漸進的に拡大し、中国投資企業の制限も解除する」と訴え、まるで国民党の公約を見るような大衆柔和策を打ち出している。

世論調査の専門家らは、14日にチベットでの動乱が浮上し、馬候補と謝候補の支持率の格差が縮小したが、謝候補が逆転するには力不足であると分析している。これによって謝候補は「馬候補が投票日当日、4億7000台湾ドルを、票の買収のために使うだろうという情報が入った」と疑惑を提起するなど、終盤の切り崩しに力を注いでいる。

一方、有権者らの熱気も盛り上がっている。中国本土で投票に参加しようとする台湾人たちのために航空各社は旅客機を追加で編成した。病院には投票日に外出許可をもらおうとする患者たちが続出している。

陳水扁台湾総統は19日、「国連加盟のための国民投票が通過すれば、チベット人民たちにも大きな力になるはず」と述べ、台湾名義で国連に加盟するための民進党の国民投票案を支持するようにと訴えた。22日の選挙日には台湾の国連加盟について問う国民投票も同時に行われる。



orionha@donga.com