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韓米の特別な友情を誇示する「米大統領別荘」

韓米の特別な友情を誇示する「米大統領別荘」

Posted March. 07, 2008 03:08,   

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「外交で、首脳間の『ケミストリー』(chemistry=感情的呼応)が重要な影響を及ぼすのを見ると、意外という感じを受ける」

米ワシントンのある外交専門家は最近、私的な席で、「首脳間の息が合わずにギクシャクした外交関係の事例」を説明し、「『国益だけがあって、敵も友もいない』といわれる外交関係において、首脳間の親密さがなぜそのような影響を及ぼすかが私の研究課題だ」と話した。

ブッシュ大統領をはじめ歴代の米国の指導者たちは、首脳外交でパートナーとの親密さを特に強調した。彼らは、このような親密さを誇示する、または親密さを築く意思表示として、別荘や休養地での会談を提案した。

歴代の米大統領が、外国の首脳を招待して親密さを分かち合った最も重要な場所は、メリーランド州の山荘「キャンプデービッド」だ。ブッシュ大統領はこのほかにも、自分の地元のテキサス州クロフォードの牧場に招待することを「特別な友愛」の表現としている。

キャンプデービッドは、ホワイトハウスから110キロほど北西の方角にある。ヘリコプターで30分もかからない。米東部のアパラチア山脈の裾のカトクティン山の生い茂った森の中にあり、夏にも凉しい風が吹く。海軍と海兵隊が管理し、厳重なセキュリティで守られている。プール、パッティンググリーン、ゴルフ練習場、テニスコート、ゲスト用の別荘がある。

1938年に連邦公務員の保養地としてオープンしたが、1942年にフランクリン・ルーズベルト大統領が週末に避暑ために別荘として使ったことで、大統領専用の別荘になった。

第2次世界大戦当時、ルーズベルト大統領とウィンストン・チャーチル英首相が欧州攻撃の計画を立てたのもここだった。さらに、アイゼンハワー大統領とソ連のフルシチョフ共産党書記長がここで、キューバのピッグズ湾問題を話し合った。ジミー・カーター大統領の主宰でイスラエルとエジプト間で結ばれたキャンプデービッド協約もここで誕生した。

ブッシュ大統領は01年6月、日本の小泉純一郎首相の初の訪米や、昨年4月の安倍晋三首相の訪米の時もここに招待した。しかし福田康夫首相とは、ホワイトハウスで首脳会談を行なった。当時会談は冷ややかなムードだったという。

韓国の大統領はまだ、キャンプデービッドやクロフォードに招待されたことがない。05年初め、ホワイトハウスがイラク派兵への感謝と韓米関係の強化のために夏に予定された(結局6月に行なわれた)首脳会談の際、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領をクロフォードに招待したいという以降が韓国の大統領府に伝えられた。しかし、当時の大統領府の参謀たちが反対したため、なかったことになった。



sechepa@donga.com triplets@donga.com