着飾る男たち、レジャーを楽しむ女たちがカードを使う

着飾る男たち、レジャーを楽しむ女たちがカードを使う. March. 05, 2008 07:17. chance@donga.com havefun@donga.com. 中堅クラスのある建設会社に勤める金某氏（３８）は１年前から、退社後、会社周辺のエステサロンに立ち寄って、肌への保湿や美白の手入れを受けている。肌の手入れに使うお金は１ヵ月に１０万ウォン程度。金氏は、「家内から『男も肌がきれいでいてこそ、さわやかな印象を与えることができる』と勧められ、肌の手入れを受けるようになった」と述べ、「最近は定期利用権を購入して、週に１度は定期的に肌の手入れをやってもらっている」と話した。 東亜（トンア）日報が国内最大クレジットカード会社のＢＣカードと共同で、同社会員のカード使用現状について、昨年と０５年とを比較分析した結果、２０代や３０代の男性たちの容姿やファッションなどへの支出が急増したことが分かった。また、さまざまな年代のうち、５０代や６０代の女性たちのレジャー活動への支出費用がもっとも多く増え、子供服の購入に使った費用も急増したことが明らかになった。１１銀行の共同ブランドであるＢＣカードの会員数は、昨年末現在、約２３００万人で、０５年末（１８５０万人）に比べて２４．３％増となった。 ●若い男性たちは外見に金を使う 昨年、ＢＣカード会員全体のクレジットカードの使用額は、０５年と比べて４２％増となった。しかし、２０代男性のクレジットカードの支出は２年間で１９３％も増え、全ての性別や年代層のなかで最も高かった。２０代女性の支出は同期間で１２３％増となった。 また、昨年２０代の男性がエステサロンでクレジットカードを使った支出は０５年より１５３％増えた。同期間、２０代女性のエステサロンでの支出は９０％増に止まった。 昨年、３０代男性のエステサロンでのカードの使用額は５５億２９００万ウォンで、３０代女性の使用額（６８億４４００万ウォン）に迫る勢いを見せた。 昨年、２０代の男性たちが化粧品の購入に使った金額も、０５年に比べ１４７％も増え、女性の消費伸び率の１０１％を大幅に上回った。アモーレ・パシフィックの男性化粧品担当の朴ジョンミン・ブランドマネジャーは、「美容液などの基礎化粧品のみならず、男性専用の栄養クリームや目の周辺のしわ防止のクリームなど、専門的な肌の手入れ製品を求める男性が増えてきた」と述べ、「最近は自分で売り場まで足を運んで、化粧品を買い求める男性も多くなった」と話した。 三星（サムスン）ファッション研究所の金ジョンヒ・チーム長は、「最近の若い男性たちはかつてとは異なり、外見に気を使うのを当然のことと思っている」と話した。 ●レジャーを楽しむ中年女性も増加 主婦の李某氏（５９・女）は昨年夏、１０００万ウォンかけて夫と東欧への旅に出かけてきた。昨年冬は、同好会の友人たちと共に、オーストラリアへの旅行にも行ってきた。今年の夏は同じく友人たちと共にカンボジアへの旅行を計画している。 李氏は、「５０代、６０代では男性より女性たちがもっとたくさん旅行に行き、スポーツ活動にも積極的だ。暇な上、健康状態も同年代の男性たちより良好だからだ」と話した。 仕事とレジャーとの調和を重視する社会の雰囲気が、カードの使用額にもそのまま反映されている。０５年全体業種別のクレジットカード使用額の順位では、９位に止まったレジャー業種が、０７年は５位へと跳ね上がった。 特に中年女性のレジャー関連消費が増えたのが特徴だ。 昨年、５０代の男性たちがゴルフや水泳など、レジャー活動に使ったカード額は、０５年より４１％増に止まったのに比べ、５０代女性のレジャー活動への支出は同期間、７０％も増加した。６０代女性のレジャー活動への支出額も２年ぶりに６２％も増え、同期間２７％増に止まった６０代男性の伸び率を大幅に上回った。 レジャー活動への支出は２０代のみで男性が女性を上回り、年代が上がるほど、女性たちの消費が増え、男性との格差が広がる様子を呈している。 テホン企画のチェ・スクヒ・ブランドマーケティング研究所部長は、「子供たちの教育などで、長い間、自分だけの時間を持てなかった中年の女性たちが、いまは自分のための文化やレジャー活動を楽しんでいる」と説明した。 ●ペットの治療のために使った支出も増加 ０５年、ＢＣカードの会員たちが動物病院で使ったクレジットカードの金額は２６２億９２００万ウォン。しかし０７年は同金額が４８７億９４００万ウォンと、２年間で８６％増となった。 ペットを飼っている家庭や独身男性、独身女性の増加に加え、ペットと健康に暮らすための支出を惜しまないためだ。 大韓獣医会の朴ソンオ獣医は、「長期間、ペットを飼う人が増え、『高齢動物』が増加したのも、動物病院での費用が増えた理由だ」と説明した。ペット専門のインターネットショッピングモール「モナミペット」の李ソンギュ代理は、「高齢犬関連商品の売上率が昨年、前年比２０％も増えるなど、市場での高齢動物関連商品の販売が増えている」と話した。