▲事故発生〓韓国水資源公社の龜尾(クミ)圏管理団によれば、2日午前5時50分ごろ、龜尾市高牙邑槐坪里(ゴアウブ・ゲピョンリ)の洛東江(ナクドンガン)で、フェノール0.001mg/Lが検出すれた。
午前10時20分ごろは、海平面(へピョンミョン)の亀尾広域取水場の取水口でのフェノールが基準値(0.005mg/L)を超えた。
水資源公社では、午前10時45分から亀尾市や漆谷郡(チルゴクグン)周辺の上水道の供給を中止し、安東(アンドン)の臨河(イムハ)ダムやダムの放流量を増やしてフェノールの濃度を下げた。
水道水の供給はフェノール濃度が基準値を下回った午後3時半から部分的に再開され、午後8時ごろ完全に正常化した。
環境部は、「フェノールの濃度が取水中止の基準(0.02mg/L)には達しなかったものの、安全のため、取水を中止した。フェノールの原液は流出されなかったものと見られる」と明らかにした。
▲検出原因〓1日午前、慶尚北道金泉(キョンサンブクド・キムチョン)のコーロンケミカル工場(フェノール製造)で発生した火災を消し止める過程で、フェノール粕が洛東江に流れたものと、当局では見ている。
同工場から出る排水は、洛東江の支流の甘川(カムチョン)を通じて東江につながる。亀尾広域取水場とは33キロほど離れている。
亀尾広域取水場は、水道水用の生活用水を1日約15万5000トンを生産して、亀尾や漆谷郡の36万人に供給している。
水資源公社はコーロンケミカル工場で火災が発生すると、洛東江にフェノールが流入される可能性があると見て、非常勤務体制を行っていたところだった。
大邱市(テグシ)は達城郡多斯邑(タルソングン・ダサウブ)の梅谷(メゴク)取水場でフェノールが検出される場合、直ちに取水を中止し、ほかの浄水場から出る水道水を供給する方針だ。
慶尚北道地方検察庁は、コーロンケミカル工場や消防当局を対象に、フェノールが流出された経緯を調べている。
一方、1日に金泉(キムチョン)のコーロンケミカル工場で爆発とともに発生した火事で、作業中だった金某氏(35)など2人が死亡し、14人が怪我をした。今回の火事で3階の建物が全焼し、午前7時半ごろ消し止められた。
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