Go to contents

三星とソニーの「LCD蜜月」に軋み

Posted February. 25, 2008 03:14,   

한국어

テレビ向けの液晶表示装置(LCD)パネルを合弁生産してきた三星(サムスン)電子と日本のソニーとの「二人三脚型の蜜月関係」が、軋み始めている。ソニーが日本の代表的なLCD会社であるシャープからも、LCDパネルの供給を受けることを決めたためだ。

23日付の日本経済新聞によれば、現在、三星とソニーの合弁会社である「S−LCD」と、三星電子からほとんどのパネルを調達しているソニーは、テレビ向けのLCDパネルをシャープからも調達することを決め、最終的な調整を行っている。

ソニーはシャープが09年から稼動する予定の大阪府堺市の工場で、60〜70型台の「第10世代」大型パネルを購入する案を本格的に検討している。

また、早ければ今年からシャープが三重県亀山市の工場で生産する40〜50型台の従来のパネルを購入する案も考慮していると、日本のメディアは伝えた。

ソニーはテレビ向けLCDの60〜70%をS−LCDと三星電子から、残りの30〜40%を台湾メーカーから購入してきたという。

これについて三星側では公式的には、「ソニーがシャープと提携するのは、S−LCDから供給を受けるパネル以外の、残りの物量に対する購買先の多角化戦略の一環と見受けられる」と述べ、「ソニーと三星との戦略的な協力関係は、今も続いており、今後も変わらないだろう」と述べた。

シャープは、三星電子からではなく台湾メーカーのLCD物量を奪っているので、たいした問題ではないという説明だ。

しかし、内部の雰囲気は尋常ではない。三星グループと三星電子の関連役員や実務者は、週末の23日と24日に相次いで緊急対策会議を開き、状況分析に苦心した。

電子業界ではソニーとシャープとの提携が、最近のLCDパネル不足事態による一回きりの契約ではなく、合弁会社の設立を通じた中長期的な協力となる可能性が大きいだけに、その影響は少なくないだろうと見ている。

一部では、三星特検の長期化などに伴うソニーの需給への不安感や、韓国の電子業界を締め出そうとする日本の各メーカー同士の連合の動きなどが複合的に働いたものではないかという見方も出ている。

電子業界のある関係者は、「三星が特検で経営が事実上麻痺した状態で、ソニーは(LCD供給先として)三星にのみ頼ってはいられないだろう」と述べ、「ソニーの購買先の一部変更は、世界市場で、三星にとっては明らかに『マイナス』効果だ」と指摘した。

日本三星のある幹部職員も、「日の丸構想(日本の電子メーカーが提携して韓国などの電子メーカーと競争するという構想)が現実のものになるのではないか」とした上で、「三星電子としては少なからぬ打撃をうけるだろう」と語った。

ディスプレイサーチによれば、三星電子は売上高基準では昨年、世界LCDテレビ市場で18.7%を占めトップにつけたし、ソニー(17.1%)とシャープ(11.7%)はそれぞれ2位と3位につけられた。



iam@donga.com bookum90@donga.com