Go to contents

「病院を頻繁に変える慢性疾患患者に病気が悪化する確率が高い」

「病院を頻繁に変える慢性疾患患者に病気が悪化する確率が高い」

Posted February. 20, 2008 08:09,   

한국어

慢性疾患の患者たちが治療を受ける病院を頻繁に変更することで、かえって病気が悪化することがわかった。東亜(トンア)日報が健康保険審査評価院の「老人患者の第1次医療サービス利用に関する研究」報告書を分析したところ、慢性疾患患者のうち、5ヶ所以上医療機関を変えた人は1、2ヶ所に着実に通院していた患者に比べ、入院危険は最高1.88倍、救急室に運ばれる危険は最高2.11倍が高いことがわかった。

同研究は、02〜05年糖尿、高血圧、喘息、慢性閉鎖性肺疾患の4つの慢性疾患を患う65〜84歳の患者138万8000人の医療機関利用実態を追跡調査したものだ。

喘息の場合、5ヶ所以上病院を変えた患者は病院1、2ヶ所を指定して通った患者に比べ、入院危険が1.88倍、救急室に搬送される危険が2.11倍高かった。

5ヶ所以上病院を変えた糖尿患者は、1、2ヶ所を通った患者より入院危険が1.46倍、救急室に行く危険が1.40倍高かった。5ヶ所以上変えた高血圧患者は、入院と救急室への搬送危険がそれぞれ1.31倍、1.44倍高かった。

病気別でみると、糖尿病が5ヶ所以上病院を変えた患者の比率が一番高いことがわかった。

糖尿患者は、100人のうち11人以上が3年間の間に5ヶ所以上病院を移して診療を受けた。高血圧と喘息の場合、5ヶ所以上病院を変えた患者の割合がそれぞれ7.4%と6.7%に達している。慢性閉鎖性肺疾患患者は、100人のうち3人が5ヶ所以上病院を変えた。

患者たちが病院を変える理由は、合併症の治療がもっとも大きいが、治療に対する不満足と医師に対する不信など心理的な原因によるところも大きい。

昨年保健福祉部が調査した「医療報酬長期利用患者の医療利用実態」によると、調査対象者2867人のうち28.2%にあたる809人が治療に対する不満足と医師に対する不信を病院を変える理由として挙げている。

健康保険審査評価院のホン・ジェソク研究員は「医師が患者の健康状態、過去病歴、病気の悪化可能性などに対する情報を蓄積するためには、患者と持続的な関係を維持することが望ましい」とアドバイスした。

専門家らは「大病院を求めて病院を頻繁に移すよりは、近くの開業医で着実な診療を受けるのが健康管理においてより大切だ。一ヶ所で着実に治療を受ける患者には一定部分医療費を割引し、医師には相対的に高い診療報酬を適用する方策も検討に値する」と説明した。



nuk@donga.com